Love song of stars | ナノ


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なっちゃんと一緒にエキストラをするべく朝早く起きて撮影現場へ向かった。
なんと愛島さんも一緒に付いていくことになっている。
さすが人気が有るだけあってエキストラの人がいっぱい
「凄いね…この中で演技するのか緊張する!」
「しぃちゃん翔ちゃんをリラックスするために来たのに君が緊張してどうするんですか」
「そうだね!頑張るよ」
スタッフの人に衣装を渡され着替える。
これ布が薄いからスースーする…しかもスカート恥ずかしいわ。
私にはウィックを渡されて被るメイクさんに化粧をされてた。

「なっちゃんお待たせ」
「うわー!本当にしぃちゃんですか!?あまりに綺麗になていたので気付きませんでしたよ」
確かにそうだ私がこれじゃ翔ちゃんをリラックスさせたあげられない!
翔ちゃんが一人で歩いているのを見つけなっちゃんが翔ちゃんに抱きついた。
「しょーちゃーん!わーい!」
「うお…那月…なんでここに…!」
「翔ちゃんの仕事をリラックスされるのは僕しかいないと思ってエキストラの仕事もらったんです」
「仕事場でリラックスしてどうするんだよ!もっと緊張感持てよ!」
「これが撮影現場ですか」
「なっちゃん早いよ!」
「セシルにうた」
「なんだかワクワクしますね!って君誰です?」
「えっ?詩歌ですけど」
「あまりに美しすぎて気付きませんでした!」
「翔ちゃん喜ぶと思ってセシル君も連れてきました」
笑顔で言うなっちゃん。

「全然嬉しくねェよ!なんでセシルなんだよ!てゆーかお前アイドルとか興味なんだろ!」
「セシル君ミューちゃんと約束してアイドルの基礎を学ぶことにしたんですって!」
なっちゃんが言うと愛嶋さんがふてぶてしい態度になる。
「すっげぇー嫌々じゃんかよぉ!!でうたは何で?」
「愛嶋さんと同じかなー撮影現場ってどうなのだろうと思って」
私の格好を翔ちゃんが見て顔が真っ赤になる。
「に、似合ってるんじゃんか…」
「わっ翔ちゃんが褒めた…嬉しい」
私も同じく真っ赤になる。
まさか翔ちゃんに褒められるとは…嬉しすぎて顔見れない。
スタッフの人が指示をして私たちは集まろうとする
「じゃあ翔ちゃん頑張ってくださいね」
「頑張ってくださいねっ!」
「うるせぇなったくぅっ!!」
「がっがん…ば、れ…」
小さい声で私も言う。



撮影はあっという間に終わり皆が帰る。
「くっそぅ!」
「しょーちゃーんそろそろ帰りませんか?一緒にご飯でも「いいよ。とっと帰れよ」でも…」
「いいから行けよ気が散るんだよ」
三人で翔ちゃんを待ってるとまた着替えてない翔ちゃんが一人で残る。
愛嶋さんがなっちゃんの肩に手を置き止める。
「那月帰りましょう。今僕たちに出来ることはありません」
3人で先に帰ることにした今の翔ちゃんじゃ何を言っても届かない。
それならそっとしておいた方がいい気がする。









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