Love song of stars | ナノ


▽ 


「なんで…ここに居るの!?」
てか翔ちゃんにこの格好見られた…恥ずかしい!!
「ねぇ詩歌なんで荷物なんか持って出てったの?」
「美風君…私は別に皆みたいに夢とか希望とかないし居ても意味ないよあそこには居られない」
「君歌手になるんだろ?だからあそこで歌ってたんでしょ」
「私には無理」
「言ったでしょ僕は君の歌好きだよ」
「私には才能なんてないし!」
「才能なんて誰も無いよ歌が好きって気持ちがあるから歌ってるだけ君は歌が嫌いなの?」
「…っすき…っだけど!」
私は歌が好きだけど…

『下手くそなのによく人前で歌えますねぇ?僕だったら恥ずかしくて学校来れないよ先輩…才能ないんだから辞めた方がいいよ。歌』

辛い記憶が私にまとわり付いて離れない。
また笑われるだけ私なんて!
「あんな思いもうしたくない!」

「大丈夫僕が居るから……詩歌を守る。君を辛い目に遭ったらすぐ飛んでいくだから傍に居て僕から離れないで…!」
美風君の言葉に涙が溢れるずっと言って欲しかった。
もう一人になるのは嫌だ!
更衣室のドアを開けて美風君に抱きつく。
「ごめん…大っ嫌いなんて言ってごめんなさい…」
「うん」
美風君の腕の中で泣くだけ泣いて泣き疲れてそのまま寝てしまった。
ちなみにバイトは美風君に辞めさせられた。

「よかったです!しぃちゃんが無事見つかって!」
「ったく心配掛けさせやがって…呑気に寝てるし」
「…翔にとって大事な人って言ってたけどそれどういう意味?」
「なっなんだよ唐突に!」
「言ってたでしょ」
「…こいつ俺の初恋の相手なんだ。でも再会してうたが変わってて正直ビックリしたぜ」
「昔はどんな子だったんですか?」
「んーっもっと素直でよく笑って楽しそうに歌を歌う奴だった」
「…ふーん」
「そうだったんですか…一体しぃちゃんに何があったんですかね?」
さっき"あんな思いもうしたくない"って言ってたし何か言われたんだろう。
人は傷つきやすいそして成長する僕にはない君と居ると人間になりたいって欲が増してくる無理なことなのに…。


最初は喧嘩ばかりで嫌な奴だと思っていたけど
気付いたら友達になっていた。
こんなに本音でぶつかり合える
なんて初めてだ

いつの間にか君に支えられて
甘えてばかり何もしてあげられないけど
せめてこの歌を君に贈るよ
寂しいけど離れなきゃ君のために
君に会えてよかった 元気でね。

大っ嫌いなんていってゴメン…
本当は大好きです。
最高のfirst friend.


夢の中でこの歌を美風君に贈ってる夢を見た彼はとても喜んでる。
「ありがとう…美風君」



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