Love song of stars | ナノ


▽ 


私の部屋は七海さんのお隣になった。
女子寮まであるとは驚き…まああの変人ばっかなやつらと別で安心した。
「あの七海さんこれからよろしくお願いします」
「ううん、こちらこそ!実は女の子一人で心細かったから嬉しい!」
やっぱ良い人だな…簡単には人を信用したくないけど七海さんは良い人オーラが滲み出てる。それに一緒に居ると心が暖かくなって心地いい。
私の部屋にはおっさんが言ってたみたいに箱が置いてあった。そこまで荷物が多くないのは我ながら助かる。
「そうだ。詩歌ちゃん私荷物整理手伝うよ」
「でも七海さんもやらなきゃいけないでしょ」
「私は夜に友達が手伝ってくれるから大丈夫。それに終わったら詩歌ちゃんも手伝ってくれると助かるし」
「じゃあお言葉に甘えて…」
七海さんと仲良くなるチャンスだよね!


「ふぅ…これで全部?」
「はい、助かりました七海さん」
「私のことは春歌でいいよ」
と優しく私に笑いかけてくれた。
「はい、じゃあ春さん」
照れながら言う自分キモい!顔が真っ赤だって鏡見なくても分かる。
「詩歌ちゃん可愛いなー」
可愛いのは春さんだよ。
「ははっ私は全然可愛くないですよ。素直じゃないですし意地っ張りだし女らしくないってよく言われますし私は春さんみたいな女性になりたい」
「わっ私ですか!?全然私なんか駄目ですよー!」
正反対な私たちは意外と意気投合した気付けば春さんの友達がこっちに来てて私を紹介してくれた。
春さんの友達も良い人で友達をみて春さんがどういう人か伝わるそしてこの人に惹かれる人が多くいることも。
二人の邪魔だし先お風呂いただこうかな。
「あの私先にお風呂行ってきてもいいですか?」
「私も行くよ?」
「いえ、折角友さん来てるんでゆっくりしててください。私は今日一日慣れないことばかりで疲れたのでお先に寝ます」
「うん。わかったありがとうまた明日」
「おやすみー詩歌ちゃん」
「おやすみなさい」
頭を下げて春さんの部屋を出て風呂場に向かう。


「すごっ広!」
あまりの広さに思わず声が出るほどビックリにしてもでか過ぎだろ…。
こういう広いお風呂に入ると泳ぎたくなるな一人だし良いよね…。
勢いをつけて風呂場に飛び込む。
「ひぃやっほー!」
水しぶきが辺りに飛び散りあまりに助走つけすぎて肌が痛いけど構わず泳ぐ。
暫くすると誰かが風呂場の戸を開けたことに気付かなかった。
「ふぁ気持い生き返る…」
「なにしてるの?」
高い声だけど少し男っぽい声が聞こえたしかもこの声って!



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