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明るくて綺麗な髪 華のような可愛い笑顔 誰からも好かれてて いつも彼女の周りには人が居て 頭も良くて、可愛くて、優しい そんな子に私だってなりたかった。 真っ黒な髪に、黒く深い瞳 華のように咲けない私 明るいとは呼べない性格 要領が悪い頭 世界の片隅が居場所だと言われているような気がして、誰の中にも居ちゃいけないと言い聞かされているような感覚。どれも、対象的だった。願うだけ願って、私は醜い。根本的に違う。解っている事なのに。比べられる度、思い知らされた差。 双子じゃなかったら、私の周りには人が居てくれた? 私の憧れた、彼女のようになれた? 問いかけだけが今の私を救ってくれていた。自分を悲観する事でしか救われない自分が嫌だと思っていてもすがってしまう。私は臆病なだけ。傷付いてると思って、自分が本当に傷付いてしまうのが怖いだけ。そんな中でしか私は自分を見つけることができなかった。 誰か救って。叫ぶだけの負け犬を 負け犬の遠吠え |