黒曜石ボツネタ
2013/01/07 17:46
多分一護とヒロインが喧嘩?した後に開かれたパーティーの話だったかな…なんにせよあまいいらない件。
今回の引き金は浅野くんだったのかもしれない。
「##name_1##ちゃんさー、なんか最近変わったよね」
苺のパフェのデザートを頬張っていた私は思わず苺を喉に詰まらせかけた。慌てて黒崎くんが水を差し出してくる。水色くんは背中をさすってくれた。
喉で止まった苺を水と一緒に奥に流し込んで、浅野くんを凝視する。私が、変わった?
「存在感っていうのが、出てきたなーと思うわけよ」
「(やっぱり私って影薄かったのね…) 」
喜んでいいのか、どうなんだろう。素直に喜べないまま浅野くんは続ける。
「やっぱ姉が完璧だとそういうもん?」
「えっ…?」
「あ、ごめん…キツかった?」
「や、ううん…そうじゃなくて」
水色くんたちを見ると未だに肉をつつきあっていた。まだ食べるんだ…。よく入るよなあ。水色くんって小柄なのに見かけによらないっていうか、すごい。
「姫ちゃんが完璧なわけじゃないよ、彼女にだって欠点はある」
何気なく、パフェの入っていた器の周りについているクリームをスプーンでかき集めてみる。
「でも、それを補える程のものを姫ちゃんは持ってるんだよ。私の場合、欠点を補える程のものを持ってないだけで…私の場合、欠点が浮き彫りになってしまうんだよね、たぶん」
パフェの器をテーブルの隅に追いやって、他の空いた皿を集める。浅野くんは、ふーんと背中を少し仰け反らせて言った。
「…俺、ちょっと思うんだけど、##name_1##ちゃんの欠点って何?」
「え?」
「井上さんと比べたって全然………対照的でも、欠点っていうほどじゃない気がするけど」
「…………」
「周りが勝手に比べてるだけで##name_1##ちゃん自身が劣ってるわけじゃないんでない?」
「……うぅ、ん…?」
「あー、でも確かに##name_1##さんって初めは近付きがたいよねぇ」
「えっ!」
黒崎くんと一緒に肉をつついていた水色くんが初めて私たちの会話に入ってきた。
「あまり笑わない子だと思ってたし」
「百問は一見になんとやらだな」