手抜き | ナノ
×


シカマル寄り連載(ボツ)
2012/10/20 00:29



無事めでたく下忍になった私たちの始まりは、先生方が私達の成績のバランスを考えて作り出したという3人一組のグループ発表だった。私の前に座るサクラが小さくガッツポーズする姿を目撃してしまった。きっと彼女の中では祝福の嵐がきているに違いない。私の隣のいのが悔しそうに歯軋りしていた。
サクラはサスケ君とナルト君とか。……羨ましい。いいなあ、ぼそり呟いた言葉はいのの耳にも入っていたようで私の呟きにおおいに賛同すると同時にサクラへの罵倒もちゃっかり漏らしていた。いのの声がサクラの耳にも入ったようでそれはそれは恐ろしい目でいのを睨んでいた。怖い。そんな恐い目をしていたサクラは隣にいるサスケ君を視界に入れるとパッと嬉しそうな笑顔を咲かせる。いいなあ、サクラが羨ましいや。またいのが騒ぎ出すかもしれないので今度は口には出さないように注意しながら、思った。

「なぁーんでサクラがサスケ君と同じ班なのよ、おかしいでしょ」
「はは、残念だったね。ま、しょうがないよ」
「##name_1##も羨ましがってるくせに」
「うーん、…うん?」

いのとはまた別の理由なのだが、正直いうとすごくサクラが羨ましい。まあ別にサクラの班に入りたいわけじゃないのだけど。サスケ君と同じグループになりたかったわけじゃないんだよ。

「えー、シカマルと同じ班なの?!」
「ま、そーいうこった」
「…………」

いのが嫌そうな顔で私とは別向きの隣人に悪態を吐いている。ううん、あああう、言葉にならないもやもやした気持ちが渦巻き始める。サクラが羨ましい。いのが、羨ましい。出来る事ならいのの班を交換したいよ。

「いいなあ……いの」
「え?何か言った?」
「…べーつに」

好きな人と同じグループだなんて、ほんとサクラってばラッキーだなあ。
シカマル君と同じ班になるなんていのが本当羨ましい、したくないけど嫉妬しちゃうなあ。

首をかしげるいのに視線を向けると「どうしたの?」と声をかけられた。うぅぅぅぅぅ………。