お返しをどうぞ


「…君がキンブリーと恋仲というのは本当かね?」

「……………………は?」

いきなり何言いだすんですか大佐。え頭大丈夫?

「中尉が休日に君とキンブリーが一緒に歩いているのを見たと言っているのだが」

リザ先輩まで…えーいつだ。最近休暇いつとったっけ?休日休日休日…

あ、

「…もしかして先週の雨が降った日のことですか?」

「本当なのか!?」

「いや、別にあれはデートとかじゃないですよ」

だってキンブリーさんあの日朝から雨降ってたのに傘もささないでずぶ濡れだったんですよ
しかも聞いたら傘持ってないんだって。どんだけ自分が晴れ男だって自負してるんだよって思いましたね。

「で、まだ雨降るって予報だったんで一緒に傘買いに行ったんです」

「待て待て待て。何故一緒に行く必要がある」

「だってキンブリーさん、セントラル来たばっかじゃないですか。案内しないと」

なんで顔険しくなってるんですか大佐。だって困るじゃないですか、場所わかんないと。

「…ここにいましたか」

噂をすれば影、とはこのことか。話題の中心人物が今ここにいる。

「探しましたよ」

「え、私ですか?」

「これを渡そうと思いましてね」

手を出してください、と言われるがまま手を出すと冷たい何かが触れた。

「傘のお礼です」

「…ネックレス?」


傘買うのに付き合っただけなのに見返りがこんな高価なものって良いんですか。大佐なんて驚きのあまり口開けたまま固まってるんですけど。












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