悔やむ



え、旦那がこっちの食堂に来る理由?知らないの?旦那ってば入学式で一目惚れしちゃったんだよ。今まで色恋沙汰に全然縁がなかったもんだから俺様も率先して協力してるってわけ。ほらこっちの食堂の方が小さいから何かとチャンスがあるかもしれないでしょ?まああの子が最初にここに来たのは偶然なんだけどね。びっくりしたよ。まさかあっちから来るなんてさ。しかもあの独眼竜と幼なじみっていうじゃない。こりゃあの子のこと詳しく聞けるなって。誕生日とか好きなものとか。でもあの子のことになるとなーんか歯切れ悪いんだよね。口数が少なくなるっていうか。まあ変だなーとは思ったんだけど。










「よもや初恋の相手であったとは…」

「もーいつまで落ち込んでるの旦那」

楓ちゃんと独眼竜の関係を知ってからずっとこの調子。心ここにあらず。

「…某が」

「ん?」

「某がもっと早く山下殿に会っていたら、何か変わっていただろうか」




本気で想ってるから、本気で悩む。









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