「えっ?ホウエン地方に、行くんですか??」
ゴヨウさんが以前読んでいた海の本。
それを気に入ってしまった私は最近海に関心が強くなった。
「そうですよ。カイナシティの海の博物館に」
そう言うとゴヨウさんはにこりと笑う。
海の博物館って確か…?
「海の博物館!って、この本に載ってた!」
わぁ凄い、凄い!と星を散らしながら喜ぶルナ。
なんと愛らしいのでしょう…。
―――――…
「ゴヨウさん、サイコソーダどうぞ!」
ルナさんのカイリューであっという間に着いたカイナシティ。
ルナの行動から伺えると思うが、今はビーチでくつろいでいる。
シンオウには生息していない、プラスルなどのポケモンに彼女は大はしゃぎだ。
「さて、ルナさん。本来の目的に向かいましょうか」
ルナはクルリと振り返り、微笑んだ。
「はいっ!」
彼女の笑顔は日差しより眩しく。
(入館料とか、あるの!!)(お財布が…)
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