「ねぇ、サターン。明日もお仕事なの?」
たった今任務から帰ってきた私たちは仮眠室へ向かう途中だった。
「あぁ…おそらく、そうだろうな」
私にはアカギ様のやろうとしている事はよく分からないけど
どうやら今は重要な時期であるらしい。
そのまま特に会話も無いまま、仮眠室に到着した。
ドアノブを捻れば、カチャと無機質な音が響く。
「あっ、ルナ!と、サターン…」
そこにはもう既に仮眠を終えたマーズとジュピターがいた。
「何なんだ?今のテンションの違いは」
それから、サターンとマーズは色々と文句を言っていたけど
私はとてつもない眠気に襲われていたので寝る仕度を急いだ。と、そこで。
「あっ、そういえば…。今度任務の配属が変わるらしいよ」
ほれ、と紙を手渡される。
「!」
その紙を見た瞬間、眠気も何もかも全部吹っ飛んだ。
「えーっ!私、サターンとじゃん!!うっわ…」
「わたしこそ、お前と組むなんて先が思いやられる」
「私はルナとだったら、やりやすいからいいけど!」
それぞれ様々な感想を述べているが、私は声なんか出せる状態じゃなかった。
配属が違うという事は行動パターンがまるで正反対なのだ。私はサターンと…。
「じゃっ!私達、これから任務だからー!」
「あっ、頑張ってね!」
あいよー。と言ってマーズとジュピターは出て行ってしまった。
私はもう一度、配られた配属の紙を見直す。
ゴシゴシと目もこすってみた。…だが、やっぱり変わらない。
「ルナ、もう寝るぞ?」
「あ、うん…」
貴方はそれでもいいの?
(あぁ、嫌だなぁ)(…)
.(100111 加筆修正)