ペラリ…。
ふと足元に落ちてきたギンガ団トバリ支部の至る所に貼ってある、注意書き。
「こんなの、必要あるのかしら…?」
入団したばかりの頃は、厳しい所なんだろうな。と貼り紙を見て思ったものだ。
だけど最近はやたら滅多に貼ってあるから誰も見ないのでは?と疑問に感じる。
よく見ると、壁には勿論。冷蔵庫やシンクにまで貼り付けてある。
しかも冷蔵庫には得体の知れない物ばかり突っ込んであって気味が悪い。
「此処、本当に大丈夫なのかな…」
自分が立っているこの場さえも不安になってくる。
昨日から全く寝ていなかった私は、冷蔵庫に入っていた変なドリンクを下っ端に飲まされて更に気持ちが悪くなっていた。
「う…仮眠室、仮眠室に行って休憩しよう…」
よろよろとした足取りで、仮眠室という名の天国に向かう。
「あぁ、ふかふかのベッド。おやすみなさ…」
とても心地が良くてすぐに眠りについてしまった。
◇
そんな中、ずしん。何かが上に乗っかった重みで目が覚めた。
「な、に…?」
目を開けて入ってくるのは眩しすぎる照明と。
「あお…?ねこみみ…?サター…!」
上に乗っている物体が何か分かった私は、思いっ切り跳ね除ける。
「ちょっと、サターンっ…!注意書きに『ベッドを調べてからぐっすり眠るといい』って書いてあるでしょ!」
寝ぼけていたサターンは「すまん…」と気持ちが入っていない返事をし
そのまま床で眠ってしまった。
「まったく…やっぱり注意書きは必要ね」
注意書きは良く読んで!
(zzz)(片方空いてるのに)
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