「ほらなまえ、絶対似合うって言ったじゃないか」
「えー、似合ってないし…(似合っても嫌だし)」
うさみみの事があってからすっかり私は見世物だ。
見せるといっても精市だけしか見ない(見られない)のだけれども。
「はい」
「ん、なまえ。なにこの手は」
「精市も着けなよ」
「え?」
「これ着けて」
「嫌だって言ったらどうする?」
「着けて」
「……」
精市はやっと決心がついたのか、周りに誰もいないことを確認して
そろそろと猫耳カチューシャを装着した。
「!!!」
「なまえ?!」
▼なまえに100000のダメージ!
魔王様には誰も勝てないということが分かった。
(色んな意味で精市に勝てないことが分かったよ)(?)(私、女辞めようかな…)
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