「ねぇ、フラン…」
今日は暗殺部隊に数少ない休暇のうちの1日目。
私はフランと一緒にジャッポーネへ旅行に来ている。
折角日本に来ているというのに、フランはイタリア料理店に入ろうとするのだ。
イタリア料理なんか毎日ルッス姐が作ってくれるのに。
「ワルツはどの店がいいんですかー?イタリア料理が嫌っていうなら
強制はしませんけどー」
「別に嫌っていう訳じゃないんだけど…」
するとフランは首を少し傾げて無気力にもこう言った。
「じゃあ決まりですねー」
そう言って歩き出すのはイタリア料理店とは別の方向。
そして、あるカフェの前で立ち止まった。
「ここにしましょうかー」
「えっ…!」
このお店はさっき通りかかった時に少しいいな、と思ったお店で。
そんなことまでフランは気づいていたのか。
「嫌ですかー?」
「ううん、ありがとう」
私の恋はカフェオレ味
(んー、このアイス美味しい)
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