ガラスの靴でできた幸せ



 設定・注意事項
 ・洛山高校が舞台
 ・赤司くんはすでにオレ司に戻ってます
 ・洛山高校の校長が帰国子女、毎年舞踏会があるという設定



 ◇



 シンデレラのような、キラキラした人生に憧れていた。
 白馬の王子様のような人と出会って、綺麗なドレスを身に纏って、いつかダンスを踊るような日が訪れたら・・・


 そんな非現実的な妄想を毎日している。
 だが現実の自分はそんなシンデレラや白馬の王子様とはかけ離れて違っていた。
 容姿も、性格も、家系も平凡そのもの。

「それ超可愛いんだけど!」
「でしょ?昨日彼氏とおソロで買ったんだ〜」

 教室の片隅で本を読んでいる中。
 クラスの派手な女子達の会話が耳に届く。その二人の女子達は私にはとてもキラキラして映えた。可愛い物。彼氏。私には不似合いな、そして遠い存在であるその言葉。羨ましく思う。
 分厚いメガネを上に押し上げて一つ溜息を零し、開いていた本に視線を戻した。

 そう、私はクラスの中で一番地味な生徒である。否、もしかしたら学年で一番地味かもしれない。化粧なんてしたことなどないし、リップクリームすら塗ったことがない。幼い頃から目が悪かったため、メガネの度も高くて分厚い。どこからどう見ても地味な女子である。異性にモテる要素が一つもないと思う。クラスの男子とも会話をしたことがなかった。
 そんな私のお供は本であった。特にお気に入りは「風と共に去りぬ」。
 この作中の女性、スカーレットは美しく強い女性でシンデレラと重ねては憧れを抱いていた。


 だが、そんな私にも転機が訪れる。


 部活にも入っていない私は、いつも図書室で本を読んで時間を潰し帰宅するのが日課だった。

「おっと・・・すまない」

 気かっけは少女漫画のようなワンシーンから始まった。
 すれ違い様に男子生徒とぶつかってしまい、その見た目以上に弾力のある身体にぶつかってしまった反動で私の身体はよろめき、バランスを崩しそうになる。それを間一髪のところで男子生徒に腕を掴まれ支えられたことによって、手にしていた本が床に落ちるだけで事済んだ。すぐにその本も拾ってくれる彼に、私はペコペコと頭を下げる。

「この本・・・」
「す、すみません・・・すみません・・・」
「・・・懐かしいな」

 拾った本を目を細めて眺めながらそう呟いた彼は、赤髪が特徴的で穏やかな雰囲気を漂わせた男子生徒だった。だがどこかで見たことがあるような感覚に陥る。脳をフル回転させた瞬間、すぐに同じ一年でお金持ちですでに生徒会長であり、部活の主将をも務めている有名な優等生の赤司征十郎くんだと思い出し、私の手はわなわなと震え始める。

「キミもこの本が好きなのかい?」
「え・・・あ、はい・・・」
「オレもこの本好きなんだ。だが実際に読んでいる人には会ったことがなくて・・・少し嬉しいね」

 そう言って赤司くんの視線が本から私へとゆっくり向けられる。メガネ越しにルビー色の宝石のようなきれいな瞳とバチリと視線が交わった。とても端正な顔立ち。初めて彼を間近で見て、心臓の鼓動が加速する。

「えっと、キミは確か・・・」

 私の顔を見ながら言葉を切る赤司くん。
 当然だ。私の名前なんて彼が知るはずがない。

「3組の苗字名前さん、だね」
「!な、なんで・・・知ってるんですか」
「当然だろう。オレはこれでも生徒会長だから」

 生徒会長は全学年の生徒の名前でも把握しているのだろうか。
 会ったことも、話したことも、クラスも別なのに。
 私の名前を知ってくれていた嬉しさと、少し話しただけで私とあまりにも住む世界が違うことを思い知って滑稽に感じ複雑な心境であった。

「部活は?」
「・・・入ってません」
「よくここで読書を?」
「・・・はい、・・・本が好きなので・・・」
「そうか。ならまた会えるかな」
「?」

 それだけ言って赤司くんは立ち去った。
 また会えるかな?どういう意味なのかわかるはずもない。ただただ彼のかっこよさに圧倒されてしまい、その場に立ち尽くしていた。


 白馬の王子様と言ったら、きっと彼みたいな人のことを指すのだろう。そんな彼の隣に相応しい女性は、彼のように品があり美しいシンデレラやスカーレットのような人なのだろうと思った。

 私には全く持って無理で、縁のない話だ。


 だが、翌日。
 放課後、赤司くんは図書室に来て何故か私の向かい席に腰を下ろしてノートを広げているではないか。おかしい。実におかしい。

「あ、あの・・・」
「ん?」
「部活は・・・いいんですか」
「ああ、今は生徒会で片付けなければならない課題があるから、部活前に一時間だけ監督からその時間を設けてもらっているんだ」
「そう、なんですか・・・」
「あと40分後にはきちんと部活に行くから心配する必要はないよ」
「はぁ・・・」

 別に、心配はしてないですが。
 だが何故、こんな私の向かい席にわざわざ座るのだろうか。
 他にも席は空いているのに。
 赤司くんファンからしたら、私とのツーショットは摩訶不思議なものに違いないだろう。

「何だか腑に落ちない表情をしているね」そう声をかけられ肩を揺らす。

「・・・何で私のところに、座るのかなって」
「まずかったかい?」
「まずくはないですが・・・変です」
「変?」
「そうです。私なんかとあなたみたいな別世界の人が一緒にいるなんて、変です」
「・・・・・・」

 そう言うと赤司くんは一瞬寂しそうな表情をした。

「・・・別に、何もおかしくはないだろう。オレはいたくてここの席に座っているんだ。周りがどう思おうが関係ないよ」
「でも・・・何で私の近くなんですか・・・」
「・・・・・・苗字さんが少しでもオレに興味を持ってくれないかなと思って」
「え・・・?」

 そう真っすぐ私を見据えて静かに言った赤司くんに、私の心臓はまた跳ねる。
 何だそれは。どういう意味なのか私にはわからない。遠回しに口説かれているのだろうか。こんな私にあの赤司くんが。ありえない。

「・・・意味が、わからないです・・・」
「そのままの意味だよ」
「・・・何が目的ですか」
「・・・ふふ」

 警戒する私を見て赤司くんんは小さく笑った。
 目を細めるその表情もかっこいいな、と思ってしまった。

「何もないよ。何故警戒しているんだ?ただオレはこの機会に親しくなれたらと思っているだけなのに」
「親しく・・・?」
「そう」
「な、なんで・・・私なんですか。他にも・・・女の子はたくさん、いるじゃないですか」
「・・・何でだろうね」

 含み笑いをする彼に、唖然とする。
 何それ。理由も何もないのか。
 彼はただ私をからかっているだけなのかもしれないと思ってしまう。

 「ただ・・・」そう続けた赤司くんに顔を上げる。

「苗字さんといると、オレの世界が色づいて見えるんだ。キミは他の人とは違う、不思議な魅力を感じる」
「は・・・?」
「それに、オレ自身自然体でいれる」

 こんな私に魅力?自然体?ますますわからなくなった。
 だがそれからも赤司くんはほぼ毎日のように部活前の一時間だけ、私のいる図書室に訪れては向かい席に座るようになった。
 彼からの何気ない会話から、だんだん日々を重ねる事に交わす言葉も増え、最初よりも親しくなっていった私達。それに嬉しく思う反面、自分が彼には不釣り合いなのだという現実を突きつけられる日々だった。


 赤司くんに釣り合う女になりたい。
 だんだん一緒に過ごす時間が増える度、そう思うようになりそれが私を変えてくれるきっかけとなった。




ガラスの靴でできた幸せ





 それから一度も買ったことのないファッション雑誌に手を伸ばし、周りの女子のように上手にメイクを施すことはできなくてもリップクリームを塗ることから始めた。メガネもコンタクトに変え、少しずつ自分磨きをした。

「・・・あれ、メガネどうしたんだい?」
「う、うん・・・コンタクトに変えてみたの・・・」
「そうか、苗字は綺麗な瞳をしているんだね」
「え・・・そ、そうかな・・・」
「今までメガネで気づかなかったよ」

 徐々にオシャレや可愛い物に興味が向いてきて、私の世界は色づいていった。赤司くんのおかげで。暗かった気持ちも前向きになり、学校生活が楽しくなった。


「ねぇ、あんた何最近色気づいてんの?」

 そう、いじめに遭うまでは。

 一年で既に生徒会長で、部活の主将でもある赤司くんがモテないはずがない。しかも成績は常に学年トップという折り紙付きだ。赤司ファンクラブは当然存在する。そして私は今、その赤司ファンクラブの一員なのであろう女子生徒三人からいじめを受けていた。

「赤司様がさぁ、あんたみたいなブスを本気で興味持ってるとか思ってるの?」
「住む世界が違うって何でわかんないのかなー」
「不釣り合いすぎでしょ、いくらなんでも」

 それらの言葉は私でも痛い程理解していた。
 そんなこと私が一番よくわかっているのだ。
 でも言い返すことができなくて、俯いた私は頭の上から水いっぱいのバケツをひっくり返され全身ずぶ濡れになる。それを嘲笑う女子生徒の声がとても耳障りに感じた。

 図書室に、早く行かないと。赤司くんが先に来てしまう。
 
 ずぶ濡れのまま、女子トイレから出た私の先にはこちらを心配そうに見つめている赤司くんの姿があった。ずぶ濡れである私に気付いた彼は険しい表情に変わり、ゆっくりと歩み寄ってくる。

「・・・大丈夫か、苗字」
「大、丈夫・・・」
「すまない・・・オレが原因だろう」
「赤司くんは何も悪くないよ・・・仕方のないことだから・・・いじめられる私が悪いだけだから」
「・・・・・・」

 遠い存在で一生関わることがないと思っていた赤司くんとせっかく仲良くなれたんだ。こんないじめくらい私には大した問題ではない。我慢できる。それに赤司くんのような人と関わっていくのなら、それなりの覚悟は必要であると思っていた。周りの反応も当然であると。

 少し沈黙が続いた後、赤司くんは静かに言った。

「なら、見せつけてやろうか」
「え?」
「オレ達が、本当に不釣り合いなのかどうか」





 赤司くんの提案はこうだった。
 文化祭である洛山祭では帰国子女である校長先生の拘りで毎年恒例らしい舞踏会があり、それに参加して周りにあっと言わせようというものであった。

 さすがの私は公の場で注目を浴びることに怖くて最初は断ったが、赤司くんに「キミには堂々としていてほしい」と後押しされ渋々とその案に乗ることにした。
 それから洛山祭に向けて各クラス出し物の作業を進めると同時に、私と赤司くんは僅かな時間の中舞踏会に向けて社交ダンスの練習もしていた。

「赤司くんって・・・本当に何でもできるよね」
「まぁダンスは幼い時から習っていたからね」

 当然のように答える彼はさすがである。
 彼にリードしてもらいながら、何とかダンスも形になっていった。

「何だかシンデレラになった気分・・・」
「シンデレラ?」
「うん、赤司くんみたいな人と・・・私みたいな地味な女がダンスなんかして・・・すごく非現実的」
「大袈裟だな。ここはちゃんと現実だよ」
「ずっと、憧れてたんだ。こういう風に・・・ダンスを踊ることに」

 馬鹿にされるかと思ったのに、赤司くんは真っすぐ私を見て耳を傾けてくれていた。

「だから・・・ありがとう、赤司くん」
「・・・いや、まだだよ」
「え?」
「本番は洛山祭だ。練習で満足されては困る」
「あ・・・そうだよね、ごめん」
「苗字はその日、本物のシンデレラになれるから」
「え?それって・・・どういう意味?」
「さぁ、何だろうね」

 赤司くんは笑いながら流した。
 彼の言っている意図がよく理解できないまま、洛山祭当日を迎える。

 舞踏会は強制参加ではない。
 だが赤司くんが参加するという情報がどこからか漏れてしまい、女子の間ではその相手が誰なのかという話でしばらく持ちきりになった。きっと誰も私だなんて思わないだろう。


「苗字」

 舞踏会の時間が迫る中、緊張する私に声をかけてきた赤司くんはちょいちょいと手招きする。慌てて駆け寄ると誰もいない空き教室へと手を引かれた。

「舞踏会ではこれを」
「え・・・何これ・・・?」

 そう渡されたのは、ものすごく綺麗なドレスであった。
 舞踏会なのだ。当然参加者は映画や御伽噺のようにドレスアップすることになっている。もちろん自分も安物だがそれっぽいドレスを用意してきていた。だが赤司くんが持ってきたドレスはまさに本物。本物のプリンセスが着るような代物であった。

「き、着れない・・・こんな綺麗なもの」
「何故?苗字にすごく似合うと思って用意したんだ。今日のために」
「でも・・・こんな高価なドレス私には・・・」
「大丈夫だ。何も問題ない。あとヘアスタイリストとメイクアップアーティストもオレが依頼して呼んだからその人達にしてもらうといいよ」
「えっ・・・な、なんで」
「本番楽しみにしているよ」

 そう優しく微笑んだ赤司くんは、王子様そのもの。
 だが私にはプレッシャーになった。
 不安に覆われながら言われた通りに赤司くんが依頼したプロ達にヘアメイクと化粧を任せることにした。


 そしていざ本番。
 毎年恒例の舞踏会は全校生徒の前ですることになっている。しかも今回はあの赤司征十郎が参加するのだ。一目でも彼の王子振りを拝もうと女子達の気合いはすごいものだった。そしてその相手が一体誰なのか、騒ぎ立てている。

「続いてNo.4、1年1組赤司征十郎さん、そしてそのお相手は―――」

 名前を呼ばれ先にステージへ上がり私の登場を待機する赤司くんのスーツ姿はそれはもう破壊的にかっこよくて眩しかった。しかも白スーツ。それを違和感なく着こなせてしまうのはきっと彼しかいないだろう。

「同じく1年3組の苗字名前さんです!」

 それを聞いてざわめく女子達。
 私は心臓をバクバクさせながら、待機していたカーテン裏から姿を現しドレスの裾を持ち上げながらステージに繋がる階段を上がった。


「やば・・・あの子とっても綺麗・・・」
「あれ誰?3組にあんな綺麗な子いたっけ?」
「苗字だよ、あの地味な子」
「え!?あれ苗字さんなの!?全然違くない?」

 そんな声が耳に微かに聞こえてきて、緊張が少しだけ和らぐ。
 俯いていた顔を前に向けると赤司くんと瞳が合った。
 赤司くんは目を見開いてこちらを見ていて、何だか呆気に取られているような表情であった。それを見てまた少し不安が込み上げる。

「あ・・・へ、変かな・・・」
「・・・・・・いや、驚いた。想像以上だ」
「え・・・?」
「とても綺麗だ、苗字」

 そう微笑んで手を差し出す赤司くんに、顔が一気に紅潮する。震える手をその上に重ねる。全ての参加者が揃ったところでミュージックが流れ始めそれに合わせて私達は練習してきたダンスを披露した。
 踊っている最中、赤司くんにじっと見つめられ堪らなくなり顔を背けてしまう。すると「逸らすな」と言われ慌てて彼を見た。

「じ、じゃあ・・・そんなじっと見つめないで」
「苗字があまりにも綺麗なのが悪い」
「な、何それ・・・赤司くんが依頼してくれた人たちの腕が良いからだよ」
「違う、元が良いからだよ」
「・・・っ」

 また顔が熱くなる。
 そんな私と違って彼は平然としている。
 言い慣れているのだろうか。そう考えるとこのトキメキやドキドキも虚しく感じてしまう。

「・・・赤司くん、そういうの言い慣れてるんだね」
「いや、慣れていないよ」
「・・・でも、すごく平然として見えるけど・・・」
「装っているんだ、これでも。結構必死にね」
「え・・・」
「苗字に出会ってから、キミには困らされてばかりだ」

 クスリと笑う。
 やはり私には非現実的すぎる。
 今が頂点とさえ感じてしまう。その分その後の暴落が恐ろしく思った。

 ダンスを終え、この参加者の中から優秀賞なるベストカップル賞が一組投票により選ばれる。私達は残念ながらカップルではないから、その賞には相応しくないと思っていた。そして生徒達の投票で決まるそれに、周りの目が怖い私の胸は不安で覆われていた。
 選ばれたら選ばれたでカップルではないのだ、申し訳ないし、選ばれなかったらそれもそれで相手があの赤司くんであるのに私のせいで顔に泥を塗ってしまう形になると思い申し訳なく感じた。

 その場から逃げ出したくなる衝動に科せられる。
 すると右手をギュッと握られて、俯いた顔を上げると隣に並んでいた赤司くんが私に優しく囁いた。「大丈夫」と。


「今年の舞踏会のベストカップル賞は、No.4赤司征十郎さんと苗字名前さんです!おめでとうございます!」


 同時にたくさんの拍手が私達を包み込む。
 「行こう」と赤司くんに握られていた右手をそのまま引かれ、私達はステージへと上がった。

「苗字、左足を出して」
「え?左足・・・?」

 ステージに上がるなり、そう小さく言われドレスの裾を僅かに上げて言われた通り左足を前に伸ばす。するとその前にかがんだ赤司くんは優しい手つきで靴を脱がすと、どこから出したのかキラキラと輝く靴を私の左足に履かせた。一瞬ガラスの靴のように見えたそれに私は息を呑む。

「ガラスの靴・・・ではないが、苗字にプレゼントだ」
「え・・・プレゼント?」
「記念にね」
「何の記念・・・?」
「オレ達二人がみんなに認められた記念。そして恋人になった記念に」
「こ、恋人!?」
「オレと、付き合ってくれないか」

 公の場で公開告白をする赤司くんに、見ていた周りは更に盛り上がった。
 まさか、そんな、不意打ちすぎるその告白に私は言葉を失くす。やはりこれは現実ではないのかもしれない。そう思って頬をつねってみるも痛みだけがそこに残った。それを見ていた赤司くんは小さく吹き出す。

「夢じゃないよ苗字」
「わ、私なんかで・・・いいの・・・?」
「もちろん」
「私は上品でもないし・・・お金持ちのご令嬢でもないし美人でもないし普通のどこにでもいる女なのに・・・」
「関係ないよ。オレにはそんな肩書は必要ない。苗字がいいんだ」
「・・・!」
「オレと、付き合ってくれるかい?」
「・・・・・・はい」
「ありがとう、苗字」

 そう微笑む赤司くんに胸がいっぱいになる。
 お礼を言いたいのは私の方だ。
 赤司くんに出会ったからこそこうやって変わることができたのだ。赤司くんが私を見つけてくれなかったら、私は一生地味で暗い人生を送っていたに違いない。

「私の方こそ、赤司くん本当にありがとう」

 私を、シンデレラにしてくれてありがとう。
 私は初めて心から笑った。



2020/09/22  Fin

<あとがき>

まずリクエストしてくださったりん様、ありがとうございました。
そして大変遅くなりお待たせしてしまい申し訳ありません。

お題がシンデレラパロでしたが、書き終えた後これはシンデレラパロではないな・・・と思いました。なので満足して頂けないかもしれませんが、これが私なりの精いっぱいの赤司くんシンデレラパロです><
色々設定を作ってしまい、捏造が多めですが楽しんで読んで頂けたら幸いです。

お題をありがとうございました。
引き続き人魚姫パロ、お待ちくださいませ。




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -