〆生まれたての睦勝と桃娘のお話。


今は遥か昔のこと
まっしろい世界で僕は生まれた


桃娘「おっはよーん!睦勝ー♪」
睦勝「………」
桃娘「あれあれ?聞こえてないのかな?むーつーまーさーおーはーryムギュ」
睦勝「……るせぇ」
桃娘「あはっ♪ちゃんと聞こえてるじゃん。どーお?生まれたての身体の調子は?これから睦勝は自然界の神様としてここで暮らすんだよー。わからないことがあったら先輩である僕になーんでも聞いて…って…まぁ、神言が世界のこと全部教えてくれたろうけどね!」
睦勝「……で?」
桃娘「んん?」
睦勝「で、俺は何すりゃいいんだ」
桃娘「何するって…別に何にもしなくていいんだよ?僕たちは世界を見守る神様として、ここでずーーーーーと暮らしていくの。」
睦勝「いつまでここにいればいい。」
桃娘「だからずーーーーとだって。別の言い方するなら〜…永遠?未来永劫でもいい?」
睦勝「…ふさげてんのか…俺は未来永劫テメェらと一緒にいるつもりはねぇ。」
桃娘「えっ!?それはダメだよ!!それじゃ睦勝を造った意味が無くなっちゃうよ!」
睦勝「俺から言わせれば、俺が此処にいる意味なんてねぇな。世界を見守る?自然界の神?そんなもん創造主の神言が全部やれば収まるじゃねーか。」
桃娘「…こと……ん…」
睦勝「付け加えるならテメェも存在してる意味ねぇぞ。元を辿れば俺らは神言から生まれた同一体だ。なのにあの女…なんでこんなめんどくぇことしやがる」
桃娘「…意味……あるもん…」
睦勝「さっきから何モゴモゴ言ってんだ。」
桃娘「……意味ならあるよ。神言は寂しいっていってたもん……ずっとずっと一人だっから僕らが生まれてきて、嬉しいって言ったもん。だから、僕らが生まれて意味がなかったなんて…そんなことないもん。」
睦勝「………」
桃娘「だからね、神言のために此処に一緒にいてくれないかな?僕たちの神様のために」

それが君の役目でもあるんだよ。


end.




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