朝、学校に早めに着いたので内緒で持ってきた飴を舐めた。
そしたら隣の席の千葉が意外と早く登校してきて、私に声をかけた
「はよ、苗字」
『おはよ、千葉』
千葉は私に挨拶すると、匂いで分かったのか
「お前、飴舐めてる?」
って言ってきた。
『あ、ばれた?』
「この千葉雄大様にかかれば何でもお見通しさ。ちなみに今日のブラの色もな」
『とんだ変態に絡まれてしまったわ私』
千葉のボケを軽くあしらうと暫く沈黙を置いてから千葉が口を開いた
「んで、その飴俺には無いの?」
ポケットに手を入れれば先ほど食べた飴のゴミだけしかなかった
『ごめんこれで最後だ』
「ふーん」
少し名残惜しそうに千葉が言った
『そんなに欲しかった?なら明日持ってきてあげ……んっ』
突然千葉の顔が近付いてきたと思えば私の口の中にある飴を自分の口にころっと転がして「飴、頂くぜ」なんて言ってきた
『い、いまキキキキス//』
「飴って元々美味いけど、好きな奴から口移しで貰える飴って格段美味いよな」
『こ、この変態………//』
(名前顔真っ赤。)
(うるさい、ゆ、雄大…//)
0309 松端