ポケモン短編 | ナノ
満たされたその後は

堪らなくなったんだ。

いつも笑みを浮かべる唇が、ぼくの名前を放つだけで、ぼくは嬉しくて堪らない。

ぼくをすきだと言われたら、我慢出来るわけない。

ほんの少しの距離なのに思わず駆け寄って、抱き締めて、驚くキミの唇に軽くキスをした。

「クダリさん…!?」

「えへへ」

笑ってみたら、ぼくの腕の中に納まるナマエは目をパチパチと瞬きさせた。

「え、えっと……」

「ナマエ、ぼくのことすきって言った。ぼくもナマエすき! だから、」

キスした。

そう言って首を傾げたら、ナマエはほっぺを赤くして小さく笑った。

「私、初めてだったんです…」

「ファーストキス!?」

「でも、初めてがクダリさんで良かった」

にっこり笑うナマエが可愛くて、さらにぎゅうぅぅ、と抱き締める。

そしたら苦しかったのか、ぼくの背中をポンポン叩いた。

少し緩ませると、ぷはっと顔を上げて息を吸う。

「ねえねえ! もう一回すきって言って!」

「えっ!? で、でも…恥ずかしいです…」

「ぼく以外、きいてないよ」

少し躊躇った後に、口を開く。

「クダリさんのことが、好きです」

まるでスイッチを入れるかのように、その声がその言葉を放つだけで、ぼくの心がしあわせになる。

「ナマエ、すき!!」

また堪らなくなって、キスをした。


満たされたその後は

(溢れ出て、きっとキミに届く)

end


あとがき

キスさせてみた。
サブマス夢は口にキスしてないから、つい。
クダリさんはすぐキスしそうですね。
ノボリさんは恥ずかしがって出来ないとかだったら可愛い。

2011.12.23

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