私はボンゴレファミリー暗殺部隊ヴァリアーの専属メイドです。
ボスはキレやすて、スクアーロさんは口が悪くて、オカマやオッサン、そしてワガママ王子がいます。
ですが私が1番苦手なのは…



「すみませーん。ここにゴミがあるんだけどー」



そう、この人。
ヴァリアー霧の幻術使いのフランさんです。
自由人の集まりであると言っても過言では無いヴァリアーの中で、最も自由かつ掴み難い性格なのも彼であります。
…ボスは何でマーモンさんのかわりにこの人を入隊させたんでしょう?



「すみませーん。ミーの話聞いてます?」

『…聞いてますけど。』

「じゃあすぐにここのゴミの掃除お願いしますー」

『はい?この窓の隅の埃のことですか、もしかして』

「当り前じゃないですかー 他に何があるんですかー?」

『いや、ここまで誰も見ないでしょ。しかも埃チェックとか姑か』

「ミーを姑扱いとは… いい度胸だな」



…ほら、何この無駄に絡み難い感じ。
ボスやルッスー姉さんとは違う絡み難さ!
あぁ、何でこんな面倒臭い人に捕まっちゃったんだろう…
てかフランさんの専属メイド誰だよ。…私だったよ、おい。



「…と、言う事でお願いしますー」

『は?』

「では、これでミーは失礼しますー」

『え、ちょっと待て!!何で私の格好が掃除のおばちゃんみたいな服になってんですか!無駄な所で幻術使わないで下さいよ!!』



・・・・・。
誰か私と代わって下さい。
てかフランさん自分の幻術で掃除出来るんじゃね?
…私に対する嫌がらせかゴラァ!!



「これも1つのミーの愛情表現なのですー」

と、隣を通り過ぎたフランさんがつぶやいたのを私は知らない。
…ボンゴレ本部に移動って出来ないのかな?








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