朝、目が覚めると女になっとりました。




『へー それは大変やなぁ。ま、頑張れ!ほな』

「って、ちょっと待てや!反応それだけかいな!?」

『多分自分は寝ぼけてるんとちゃいます?顔を洗えばきっと目も覚めるっちゅー話ですわ』

「バリバリ起きてるっちゅーねん!しかも何で敬語なん!?」

『…私も同じ状態やからに決まっとるやろ』

「は!?」

『・・・・・』

「と、とりあえず今からそっちに向かうわ!」










・・・・・。
俺は今、とてつもなく悪い夢を見てるんやと思う。
由夜も男になっとるとか、どんな状況やねん!
あれか、性別が逆になってアッハーン的な展開になるんか?…まるでAVやな。




『…謙也、なんよな?』

「お、おん」

『…何か女の私より可愛いない?しかも胸デカいし』

「はぁ!?…そ、そんなん言うたら自分かて背ぇ高くてかっこえぇやん」

『は?それはないやろー うん、ないない』




お互い褒め合っとるなんて、傍から見たら俺ら妙な二人組なんやろうな。
でも何か知らんけど由夜がむっちゃかっこよく見えんねん。
これは病気なんかな。…まさか恋、とか?




「それはないっちゅー話や!」

『は?頭大丈夫?…てか今思ったんやけど、白石に相談したらえぇんちゃう?』

「成る程!四天宝寺の聖書を忘れとったわ!」

『じゃあ白石に電話しよか』







「由夜に謙也、助けてくれへん!?」

そして白石も俺達と同じ状況になっとると分かるんは数分後の話や。







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