もしかして今のは…
「お待たせー碧っ」
部活が終わり、門の前で待っていてくれた彼女の碧に後ろから抱きつく。
『あ、準太!遅いっ!遅い遅い遅いっ!』
「ゴメンゴメン、はいコレあげる。」
『はちみつアメっ!!』
なにこの生き物、すっげぇ可愛い。
その笑顔だけで正直腹いっぱい。
いや、やっぱりご飯は食べたい。
ていうか、碧が食べたい。←
『しょうがない、もらっといてあげるんだからっ!別に、欲しいかったわけじゃ…』
「分かった分かったぁー」
ぽんぽんと頭を撫でてやると、アメを口に含みうれしそうに食べ始めた。
俺の彼女は典型的なツンデレってやつだ。
ツンツンしてるけど、俺の前でデレたときはもうすっげぇ嬉しい。
ツンツンも含めて、大好き。
「帰るか!」
『うん!』
碧の手を取って歩き出す。
こいつの顔見てると、部活の疲れなんかぶっ飛ぶ。
碧と俺の家は近いけど通りが一つ違っていて、いつもここの分かれ道で別れる。
でも今日はなんとなく、もうちょっとだけでも一緒に居たくて…
「家まで送ってく。」
『え…いいよ!』
「俺が送りたいのっ」
そう言って碧の手を握る手に力を入れると、それは碧も同じだったみたいで、
『好きにすれば…///』
とかいいながらもすごく嬉しそうで死ぬほど可愛いかったからその場で碧を抱きしめたら『なにすんのっ///』と怒られた。
「じゃあ、また明日な!」
碧の家に着き、軽く触れるだけのキスをする。
いつもは分かれ道でこれをしてバイバイ。
もうちょっと一緒に居たいけど、時間も時間。
『じゅ、準太っ…!』
向きをかえて帰ろうとした瞬間、俺を呼ぶ愛しい声。
そっと振り向くと俺の制服の裾をちょこんとつかんだ碧の無意識な上目遣い。
碧、それダメ、可愛いすぎ。
『準太、その…送ってくれて、ありがと…///嬉しかった、から…///』
「えっ…///」
『ま、また明日っ!///』
急いで走って家の中に入って行く碧を見て、にやける口元を必死で隠した。
もしかして今のは…
(プルルル…もしもし、準さんどーしたんすか?)
(おお利央!碧が!碧がデレたっ!!)
(…)
☆菜義からの捧げ夢!
菜義ありがとう!!
めちゃいいわぁー(笑)
2012.3.23
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