私は貴方を愛してはいけない|上




※テニプリ×BLEACH


私は死神。
貴方は人間。

愛してはいけない。愛しても…絶対に愛されない。

私は貴方に触れられるけど、貴女は私を気付く事すら出来ない。

それでも、好きです。



―――尸魂界


それは私が八番隊第四席から第三席へと昇格して間もない頃―…。


「あっそうだった凪ちゃん〜これから現世に行って来て」

『…え?任務ですか京楽隊長』

「うん。ごめんね〜忘れてた」

京楽とのお茶を楽しんでいた凪。


『…もしかしてアレですか?
女の虚が人間に化けて恋愛事を玩んでる…そうですよね』

「流石、三席の凪ちゃんだ。まあ昇格の実力拝見って所じゃないかな」

京楽はニコニコと話し続ける。
いつもの事ながらそれに対して凪は苦笑い。


『では、さっそく現世に向います。
隊長……お土産何がいいですか?』


「そうだね。うん、美味しいお饅頭がいいな」

『解りました隊長!行って参ります!!』





―――――――――

――――――

―――



『久々の穿界門だ〜』

「来たな、凪」


突然、瞬歩で誰かが現れる。


『!?……朽木隊長』


朽木隊長…白哉様は私のお師匠様で憧れの存在。
上級貴族の家系の私は朽木家との縁があった。

そこで強い霊圧を持つ私は白哉様自らに小さな稽古をさせて頂いた。

恋愛感情とかはないけど…今でも憧れのお方。
私は白哉様の様な死神になりたい―……。



「今回の任務は六番隊が全面的に指揮を執っている。
この件の虚の弱点は雷。つまり凪、兄が適任者だ」

『はい。全力で頑張ります!』

そして白哉は一本の刀を渡した。


『これは…浅打??』

「これを持って行くが良い。
敵が本来の姿に変わるまでは斬魄刀を抜いてはならぬ」

『解りました。肝に銘じておきます』


「(フッ…立派になったな)」


『行って参ります……くちっ…いえ白哉様!』

「嗚呼……」


凪は現世へと旅立った。





















『ん〜〜〜!!!
現世に…到着ーーー!!!』

疲れを取るかの様に背伸びをする。


「皆、油断せずに行こう!」

『!!?』


白哉様…の……声?


その一声が私の心を一瞬して支配した。

貴方は一体誰ですか。白哉様と瓜二つの声の持ち主は――?



中へつづく…


 

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