た
「「「キャ〜〜〜R陣よ!!!」」」
その頃、都琶はテニスコートに到着していた。
今回も迷う事はなかったらしい。馬鹿デカいコートだった為。←
一方…跡部も同じくらいに到着し、ミーハーの煩い歓声を浴びながら俺様らしくベンチで脚を組んでいる。
『…なんやコレ』
思わず関西弁を呟いてしまった。
都琶は四天宝寺とのあまりの違いに目を丸くする。
そして顔も引きつる。
『いくらミーハーなファンが居てもあの群れみたいにぎょうさん居なかった筈や。
これは夢だ…あんな2次元の宗教団体が3次元に存在したとは…』
かなりのショックに封印したはずの関西弁が口から流れ出す。
ミーハーの超音波な声の所為で誰も都琶の言葉が聞こえないのは幸い…。
『…駄目、目を覚ませ渡邊都琶。
テニス部の実力を拝見しに来ただけ。気にせずに遠くから観察しよう…』
本当の目的を思い出し遠く離れた木の木陰で観察する。
すると丁度レギュラー陣がプレイするところだった。
『おっ!good timin「「「キャー!!忍足君と向日君よ!!!」」」…って忍足?』
謙也の従兄弟!!よっしゃナイスやで!!
一度見て見てみたかったんや〜変態忍足侑士をな。
そして2人がコートに立つ。都琶の顔は青ざめていた。
『(え、あの丸眼鏡が従兄弟?
似てへん、似てへん…絶対似てへん!!本気認めたくない…。
てか…あの丸眼鏡さ薄桜鬼の山南さんのキャラパクっとるし!!!)』
コート側では………
「ほな岳人行くで」
「おう!侑士。…にしても相変わらずミーハー煩いぜ」
「いちいち気にするな向日。自分のプレーをしろ……っ!!?」
跡部は都琶を見つけた。
レギュラー陣も全員驚く。
「何や跡部?あの他校生のお嬢ちゃんが気になるんかいな」
「嫌別に何でもない。(あの女何処の学校の偵察だ…)」
「変な跡部だな。よし、試合だぜ!!」
こうして試合が始まった。
都琶は気付いていなかった。跡部がずっと自分を見ている事を――…。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
パコンッ!
パコンッ!
忍足VS.向日の試合はとても長く続くラリー。2人共実力のあるR陣だけある。
『へえ〜結構やるじゃん。まっ、うちと互角に戦える戦力だけあるわ。
でも……幸兄ちゃんの方が絶対に強いけどね』
「そろそろ攻めさせて貰うで…岳人」
「どっからでもかかって来やがれ!」
パコンッ!!
忍足がロブを打つ。それを向日が得意のアクロバティックで打ち返そうとする……。
「!!?…ヤベ」
急な体制からだった為、珍しくアクロバティックの体制を崩した向日。
そして打ち返したボールは強力な回転とパワーの所為で相手コートに向ったのではなく……ギャラリーが居るフェンスを越え都琶の元へと………。
所謂、ホームラン。←
「しまったボールが!!」
「落ち付き岳人。誰にも当たらへんて」
「嫌、だから、あのボール結構な威力込めて打っちゃってよ…」
「ホンマかいな…!!おい、跡部!」
「心配すんな。樺地…外の安全確認して来い」
「ウス」
都琶の元へボールが来るまで後…3.21秒。
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