新幹線に乗った私はiPodで大好きな黒執事の曲を聴きながら眠ってしまった―…。

そして、何時の間にか東京に着いていた。


大都会の中心に立っていると漫画やアニメの舞台となった場所に居る事に喜びを感じたわ。
でも…すぐに大阪の事を考えてしまう。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


地図を辿って住む家に着いた。
自分の荷物だけやったから部屋の中に送った段ボール箱があった。


『此処に少しだけ住んどったけどな…懐かしい様な懐かしくない様な…?』

明日は氷帝への編入試験。せやから早めに休もうと思う。
引っ越し蕎麦作ってお風呂を済ませ寝たんや。


…今思うと1人はシーンとしちょる。それにこの家は1人暮らしでも3人暮らしでも広すぎる4LDKマンション。
私は急に孤独感が増してiPodを取り出して光と初デュエットした「サンドリヨン」を聴き続けた。何度も何度もリピートして…。


『みん…な…』

そんな寝言を口にして。

そして、隣でケータイが鳴っていた事は私は知らない。



―――朝



〜♪消えない願い 夜空の果てに
両の手で放つよ 信じてみたい
やがては消える運命としても あの星のように 強く強く 光れ…


六道骸のキャラソンのiPodアラームで一応起きた都琶。彼女は大の低血圧の為、只今不機嫌中。


『(アカン…今日は編入試験の日や)』

渋々と起き上がり朝食を食べ、支度を済ませて家に出る。


『(おーっと。メガネ、メガネ)』

もちろん忘れずにダサメガネをかけて地味子に変身。本人自分自身の美にすら気付いていない…。

都琶の格好はなんちゃって制服(コスプレ用)。
普通のワイシャツにネクタイ。プリーツスカートとニーハイ。本人曰く段ボールから探すのが面倒臭かったらしく制服は着ない様だ。

後、四天宝寺は関西で有名な為特定されるのは嫌との事。
万が一…忍足侑士にバレたら大変だ。


『さぁ〜て。ママの条件クリアして半年で帰ったるわ!
テストなんざなんぼのもんじゃいぃぃぃ!!
……あかん、あかん。関西人てバレへんように共通語。…共通語』


因みに都琶は本命関西弁。共通語は一応常識的に話せる。
その理由は母親、早紀は生粋の関西人。成人してからは共通語で話しているから都琶も話せるのだ。
まあ、父親の浩司はもとからの共通語だ。



『待ってろな氷帝学園。
(英語は100点…数学と理科は40点は取れますように…!!)』


お祈りしながら氷帝へと向かう都琶だった。






彼等と出会うまで…後どの位だろうか――?


[ 12/15 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

<< back
<< Top



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -