開
時間は早かったがホームまで足を運んだ都琶と財前。
『なあ、光』
「なんやねん」
『東京に行ったらボカロの作曲、光に作って貰えなくなるな』
「そんなん、作ってメールで送ったる」
『…おおきに』
 ̄ ̄ ̄
『なあ〜光』
「今度は何?」
『何かの曲歌ったらすぐにニコ動で聴いてくれる?』
「おん。すぐ聴いたる」
『そっか。おおきに』
 ̄ ̄ ̄
『………光』
「さっきから何や((怒」
『だって……何喋れば良いか……』
話が続かなかった。
「アホやわ。
なあ、都琶…オサムちゃんから聞いたんやけど」
『何を??』
「自分のオカンから条件だされたんやろ。
その一つの条件…青春探しの意味解っとるんか?」
都琶は財前の言っている意味が全く解らなかった。
『…友情…?』
「それは部活と繋がるからちゃう。恋や。恋愛や。
お前は2次元の男にしか恋愛関係で興味ないからな」
『………え"っ!!?』
母親の言葉の意味を全く解っていなかったのであった。
「……するんか。
好きな奴作るんか?」
『んな訳あるかっ!!
私はセバスチャン命だぁぁぁぁぁ!!!』
自分の意思を主張しまくる。
きっとこの夢小説を読んで頂いている皆様は御存じでしょう。
「安心したわ。
せやけど恋愛しんと大坂帰れへんで」
『煩い…そんなん後で考えるわ』
「(都琶が誰かを好きになるんが…俺は嫌や)」
今、此処でこの思いを伝えたい―――…。
「都琶」
『ほへ……?』
「俺な…あん時から……「都琶ー!!!」…ッチ…空気読めよへタレ」
『何で蔵や謙也達が……それにオサムちゃん。
(てか、光は何が言いたかったんやろ??)』
オサムや四天宝寺テニス部R陣の登場により財前の告白は邪魔された。
だが財前は……
「(今、告っても2次元の恋愛しか知らない都琶言っても無駄や。
それに…もしフラれてこの関係が崩れるのも俺は嫌わ)」
切ない思いが溢れだす財前は愛しく都琶を見つめていた。
そして……別れの時間は迫って来ている―――――…。
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