我が物顔の来客

「おかえりなはい…(涙目)」

「………。」

私こと佐伯貴未は帰宅とともに嘆息していた。
理由はいたって単純。
誰であろう、ジュークである。

…えー、ごほん。
現状をお伝えしよう。

部活から帰ってきて、
ちょっとひと眠りしようかななんて思いながら
電気をつけるのも煩わしくてベッドにダイブしたら。

 ごちんッ

「Σいだぃっ」
「Σひぁぁあああ」

寝ていたらしい。
私のベッドで。

額がジュークの鼻筋に直撃。
涙目で鼻を押さえて悶絶している。
ちょっと申し訳なく思…ちょっとまて。
こちらが罪悪感を抱く必要は果たしてあるのだろうか。
おかしいおかしい。

「なんでいつも勝手にいるのよ、っていうかいつ、どこから」


ガチャ
「ちょっと貴未、うるさいわよ。
 ドタバタキャーキャー一人で何…
 …電気くらいつけなさいよ」


ぱちり。





お母さんきた

  やめて電気とか

あとうるさいのはジュークのせい


というより!!ジューク!!
どうしよう!!!

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