あれは、確かに。



頭を撫でてもらうのが好きだった。

手を繋ぐのが恥ずかしかった。

名前を呼ばれるのがくすぐったくて、

そしてとても嬉しかった。

この胸にあるちいさな「こころ」が、

あつく、震えるのがわかった。

思い出せば自然とにっこりして、

そして温かな涙が溢れてくる。

そんな、やさしい感情。


あれは確かに


恋だった。

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