『先生〜!ナミエ先生〜!』
「なあに?」
『上手く惚れ薬が作れなくて…』
「惚れ薬?アモルテンシアのこと?あれは強力な上 使い様によってはとても危険なのよ」
『知ってます。けど どうしても欲しいんです』
「あら、貴女に色恋沙汰は無縁だと思っていたわ」
「失礼です ナミエ先生」
「そうかしら?…まあ愛というものはある日突然生まれるものだものね。…私はセイジが生まれた瞬間から愛していたけれど」
『…はあ』
「でも試すなら市販のものをお勧めするわよ。ホグズミードで売ってるでしょう?」
『あんな気休めじゃ駄目なんですよ!もうマジでベッタベタに惚れて欲しいんです!』
「えらく情熱的ね」
『みんなの平和の為ですから』
「…?」
『最近本当エスカレートしてきて夜寝れないんです。昨日なんて寮の壁ぶっ壊したんですよ』
「ああ、あの子達ね」
『もうね、最終手段しかないです。きっと二人は仲良くなりますよ』
「…一応聞くけど 貴女、薬を誰に使うつもり?」
『シズオとイザ「やめなさい」
(真顔で止める)