1

チャラ男はお断りです。



私と彼と非日常 7





『は?合コン?』



昼休み。
いつものように真央ちゃんとお弁当を食べていると、クラスメイトが一人話しかけてきた。
私はウィンナーを頬張りながら彼女が言った言葉を復唱する。



「そう!この間ナンパしてきた男の子なんだけど結構面白い子でね、お互い友達集めてご飯食べに行く約束したんだ」

『それに私達も参加してほしいと?』

「お願い!こっちの人数足んなくてさぁ」

「どんな子?学校は?」



出ましたァ!真央ちゃんの品(男)定め!
大概の男はこの時点で脱落する。



「来良学園の子。一年生って言ってたかな…ビジュアルはいい方だと思う」

『一年生って年下じゃん。おまけにナンパするような男なんて真央ちゃんが行くわけ「行くわ」

『そう行く…行くの!?』

「本当!?神崎さんは?」

『えー、私?私は…ってか真央ちゃん年下好きだっけ?』

「年下でも何でも会うだけはタダでしょ?先輩とか紹介してくれるかも」

『だって合コンだよ。高校生が合コンてさ…』

「合コンなんて適当に喋って男にご飯奢らせる会でしょ?損は無いわよ」



それは何ていう辞書の説明ですか。
女の広辞苑を引くのはやめてくれ!



「で、あんたは行くの?行かないの?」



幸運にも、今日はバイトのシフトは入っていない。
帰ったってどうせ何もすること無いし…



『………奢りなら行く』



じゃあ決まりね!と去って行く彼女はとても嬉しそうでした。


[ 1/6 ]

[*prev] [next#]



[しおりを挟む]