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チャラ男はお断りです。
私と彼と非日常 7
『は?合コン?』
昼休み。 いつものように真央ちゃんとお弁当を食べていると、クラスメイトが一人話しかけてきた。 私はウィンナーを頬張りながら彼女が言った言葉を復唱する。
「そう!この間ナンパしてきた男の子なんだけど結構面白い子でね、お互い友達集めてご飯食べに行く約束したんだ」
『それに私達も参加してほしいと?』
「お願い!こっちの人数足んなくてさぁ」
「どんな子?学校は?」
出ましたァ!真央ちゃんの品(男)定め! 大概の男はこの時点で脱落する。
「来良学園の子。一年生って言ってたかな…ビジュアルはいい方だと思う」
『一年生って年下じゃん。おまけにナンパするような男なんて真央ちゃんが行くわけ「行くわ」
『そう行く…行くの!?』
「本当!?神崎さんは?」
『えー、私?私は…ってか真央ちゃん年下好きだっけ?』
「年下でも何でも会うだけはタダでしょ?先輩とか紹介してくれるかも」
『だって合コンだよ。高校生が合コンてさ…』
「合コンなんて適当に喋って男にご飯奢らせる会でしょ?損は無いわよ」
それは何ていう辞書の説明ですか。 女の広辞苑を引くのはやめてくれ!
「で、あんたは行くの?行かないの?」
幸運にも、今日はバイトのシフトは入っていない。 帰ったってどうせ何もすること無いし…
『………奢りなら行く』
じゃあ決まりね!と去って行く彼女はとても嬉しそうでした。
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