◎デート終わりシリーズ


「今日はありがとな」

「んーん!こちらこそ!ごめんね、家の前まで送ってもらっちゃって」

「夜道を歩かせる訳にいかないだろ?」

「、ありがと」

「なんだ照れてるのか?可愛いなあ」

「だって鉄平そういうことサラッと言うんだもん」

「はは、あ、もうこんな時間か。ほら、早く家入れ。親御さん心配するぞ」

「…鉄平見送ってから入る」

「だーめ。家に入るまでがデートだ!」

「遠足だからねそれ」

「そうだったか?ほら。もう大丈夫だから。最後まで送らせてよ」

「…わかった。気をつけてね?」

「おう。おやすみ」

「うん。おやすみ」



「ふう…」



ヴー、ヴー、ヴー、



「へ?鉄平」



『もしもし?』

「鉄平?どうしたの?」

『ちゃんと部屋入ったか?』

「え、うん。」

『そうか。いやー、それがさ、』

「うん?」

『さっきまでずっと一緒に居たのに、寂しくなっちゃってさ。声聞きたかったんだ』

「っ!ばか。」

『なんだよひどいなー。』

「…嘘。嬉しい」

『はは、よかった。』

「鉄平、もう家着いた?」

『いや、それが…』

「ん?」

『まだお前んちの前なんだよね』

「はあ!?なにしてたのさ!?」

『いやーなんか月綺麗だしデート楽しかったし余韻に浸ってた』

「なんでそうボケてんの!もう、切るよ?」

『え、ちょ?』



ッツー、ツー、ツー、



「ほんとに切れた。」

「鉄平!」

「え、おい。ダメだろそれは。部屋戻れ」

「家の前にいる鉄平が悪いんだよ」

「…ごめんな」

「なんで謝るの」

「実は、出てきてくんないかなーなんて思ってた。はは。」

「わかってるってば。ほんと意地悪い」

「また言われちゃったなー。」

「でも、大好き。」

「…おう。俺も大好きだ」



木吉の場合
(お見送りした後電話+家の前で待ってる)

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