顔射×琥一



にちゃ、とねばついた音を立てて口から出ていくのは、琥一くんのペニス。
何度も出した精液と私の唾液でてらてらとぬめるソレは、まだまだ元気いっぱいだった。
もうさっきから何回出したか覚えてない。
分かるのは、喉がカラカラで舌がヒリヒリして顎に力が入らないことだけ。彼の底無しの精力にうすら寒くなる。

「オイオイどーしたよ」
「…は、っ、」

ぐい、と顎を捕まれて上を向かせられる。疲れ果てた舌はピクリとも動かない。
文句の一つでも言ってやりたいところだけど、何一つ言葉が出てこなかった。
変わりに睨み付けてやるけど、効果は全くナシ。涼しい顔して…いや、少し紅潮した目元が潤んで見えるから、本当にまだヤり足りないんだろう。そんな顔で私を見下ろす琥一くんは、彼の前に跪いていた体を抱き起こしてベッドに横たわらせた。

「ゃ、」

抵抗の言葉も今はむなしい。
指先の感覚がない手で彼を押し戻そうとするけどビクともしないし、濡れたままの手では肩を滑るだけだった。




学校帰り、誘われるままに彼の家に遊びに行った。新しいレコードが手に入ったから一番に聞かせてやる、と思いがけず優しい声音で誘われたら、断る理由なんてない。
しかし、待っていたのは穏やかなものではなく、めくるめく官能の時間だった。

部屋にあげてもらった途端に襲われ、騙されたと思う間もなく口の中に突っ込まれてから何時間経っただろう。
彼の大きなペニスは口の中に収まりきらず、手でしごいたり袋を舐めたり食んだりとひたすらそればかりをやらされた。
何度歯を突き立てそうになったか分からない。甘噛みされるのが好きな琥一くんは時々、クイ、と髪を引っ張って合図する。一度でいいから噛み千切る勢いでやってやればよかったと後悔しても、今の私だと噛むどころか口を閉じるのも辛かった。

せめて水が欲しい。
そう訴えたくとも琥一くんは構わずにジャケットを脱がし、シャツのボタンを三つほど開けるとブラをずらして現れた胸を掴み出した。

「ぁ、だ、…っ」
「あー…相変わらず柔けえなあ」

お椀型にした両手で胸を掬い、左右を擦り合わせるように揉みしだく。手のひらで挟まれたり潰されたりしていくうちに、すでに立ち上がっていた乳首がこすれて腰に甘い痺れが走った。
やばい。
これ以上はダメ。
必死に首を降って拒絶を表しても、全く知らん顔のまま舌を胸に這わす。
ぬるぬるした感触が指とはまた違った快感を与えてくれた。

「ぁ、ァッ、はァ」
「下にゃ入れねーから安心して感じてろ」

いや、琥一くんはそれでいいかもしれないけど、私はどうなるの?
じんじんする下半身がもどかしい。ただいま乙女週間である私には、トロ、と溢れ出るのが血なのか愛液なのか分からなかった。

生理中は胸が張って余計に敏感になるって聞いたことあるけど、本当だとは思わなかった。
乳首を舐める琥一くんの舌ってこんなに生々しかったっけ?
肌に触れる温もりも、鼻に付く精液の匂いも、琥一くんの息づかいも、いつも以上に興奮させられる。
ペロペロと猫みたいに舐め回され、吸われ、甘噛みされると、否応なしに腰が浮いてしまった。
指で摘まみ、ぎゅう、と引っ張られる。その瞬間、ビクビクと身体が痙攣して達してしまうのを感じた。

「や、ぁ、っ、っ!」

イったばっかりで弛緩した私の身体なんてお構いなしに、胸を弄り続ける琥一くん。
谷間に唾液を垂らし、ぬらぬらと刷り込まれる。その後琥一くんが私の胴体に馬乗りになり、谷間に自分のペニスを挟んで扱き始めた。

「や、べぇっ…!」
「ひゃ、な、何し…っ」

胸の間に熱いソレが擦れて、目の前に現れたり隠れたりしてる。しっかりと胸を掴みつつ乳首を弄るのも忘れない。
胸を掴む彼の手に力が籠り、痛みに顔を歪めても止めてはもらえずそのまま胸ごとペニスを扱き上げられる。
口の次は胸まで犯されてゆく。私の体はどこもかしこも琥一くんに慣らされてしまっていた。

「ふっ、サイ、ッコー、オマエ」

段々と動きを早めてゆく琥一くん。
そろそろ限界が近いのだと知るその動きに、一つの不安が現れた。まさか、このまま射精してしまうつもりなのだろうか。

「あ、あ、だめ、コウ、コ、や、やだっ」
「はっ、はっ…くァ…っ!」

必死の制止もむなしく、琥一くんは熱く脈打つソレを胸に挟んだまま限界を越え、精液を吐き出した。
何度も出したはずなのに、未だに勢いの減らないソレはどぷどぷと私の顔をめがけて飛んでくる。まともに浴びてしまい、粘り気を帯びた液体が顔や髪を汚していく。
どろどろと顔や胸元を流れていくソレが首筋を伝うと、敏感になった肌に微かな刺激を与えた。

「だ、めっ…いった…に、」
「ハ…けちくせーな、おあずけ食らってる身にもなってみろや」

おあずけって言っても、生理中のたかだか3日4日しか経っていない。毎日してるワケじゃないのに、なんでこんなときばっかりやりたがるんだろう。
せめてタオルが欲しい。
力が入らないながらも体を起こすと、顔にかかった精液が徐々に流れ落ちていった。
うう、くすぐったくてネバネバして気持ち悪い。

「…オメー、その顔狙ってんのか」
「え…?」
「えじゃねえよ。…エロいんだよバーカ」

なんなの。
勝手にぶっかけておいてエロいとかバカとか言いたい放題言っちゃって、そんなこと言ってる暇があるならタオル持ってきてくれればいいのに。

「…シャワー、浴びたい」
「ああ…いや、待て」
「なに」
「ワリ、もう一発やらせろ」
「はあ…?!」

なにを言ってるのこの人。
次はオマエが上に乗って胸に挟んでくれ、と言われたけどできるわけがない。
乗っかってしてあげられるような体力なんて残ってないし、そもそもレコード聞きに来たんだからそんな気なんて毛頭なかったし、だいだい何回やれば気が済むの!

こんな調子じゃあと一回で済むかも怪しい。冷ややかな目で琥一くんの股間を見下ろすと、萎えていたはずのソレは元気を取り戻そうとしていた。

この、絶倫!

付き合ってられないとばかりにため息をついてベッドから降りてシャワールームに向かおうとすると、強引に腕を取られてベッドに引き倒された。

「きゃっ」
「…逃げられると思うなよ?」

にやりと悪い笑顔で迫る琥一くん。
さーっと血の気が引いていくような音を聞きながら、私の意思など初めから聞く気がないことをようやく悟る。
結局この日は彼が満足するまで、ひたすら奉仕させられてしまったのだった。




AV。【101002-101031】

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