ドロドロ溶ける



「あ、…っは、」

ブゥン、と小さな機械音が響き渡る。
カーテンを閉めて暗くした私の部屋、ベッドの上で背中を丸めて横たわる大きな男の子は、必死に自分のペニスを弄りながら快感を逃そうとするが、そのペニスには革のベルトで達することを諌めてあった。

お尻の穴からは細いコードが延び、先にリモコンが付いている。いわゆる、バイブっていう奴。最近はこんなものもネット通販で手に入っちゃうから凄いよね。

ピンク色の可愛いそれを、下半身だけ裸になっている彼、コウくんに入れてあげてからそろそろ…あれ、何分経ったっけ?

「…みなこ、も、イかせ…っ」
「もうちょっと待って…あと2問…」

コウくんが泣きそうな声で訴えかけるのを背中で聞きながら、私は勉強机に向かって明日の宿題を片付けてきた。
スタンドライトだけじゃ目が悪くなっちゃうけど、出来るだけ暗くしてあげた方がコウくんも羞恥心が薄れるらしい。
宿題が終わるまで一人で出来るよね?って微笑んだら素直に言うこと聞いてくれたから、彼の喘ぎ声をBGMに回答を進めていた。しかし限界が近いのか、今度は邪魔するように必死に声を掛けるようになってきた。

「頼む…あっ、これ…外して、くれっ」

ぐりぐりと鈴口を弄りながら懇願するコウくん。んもう、気が散っちゃうってば。
イスに腰掛けたままコウくんの様子を見詰める。拘束なんて一切してないから、イっちゃいたいならベルト、自分で取っちゃえばいいのに。
分かってるくせに言うこと聞いちゃうコウくんて、本当マゾだよね。

これまで何回も、こうやって彼を苛めてきた。私の家で、彼の部屋で、学校で、屋外で。
初めこそ強がってたけど、回を重ねるごとに素直で従順になっていく彼に、私は強い快感を覚えていった。

コウくんが私のことを好きだということは、彼のオナニーを見てしまう前から気付いていた。そして、彼は自分が引いた一線を越えた人に対して物凄く甘くなってしまうことも、琉夏くんとのやりとりで分かっていた。

頬を赤らめて、涙目で、必死に私を見上げるコウくん。
もう、しょうがないなぁ。

そんな可愛い顔されちゃったら、お願い聞いてあげないわけにはいかないよね。ペンを置いて席を立ち、ベッドに寝そべるコウくんの頬を撫でると、小さく声をあげた。

「これって、どっち?バイブ?」

コウくんは男の子なのに、お尻に異物を入れられることが好きみたい。クン、とコードを引っ張ると、コウくんの肩がびくりと揺れた。

「んぁっ…やめ…みなこ、やっ」
「きゃあっ」

バイブが敏感な所に当たってしまったのか、とっさに手を振り払われる。力では当然敵わない私は、振り払われた衝撃でベッドに尻もちをついてしまった。
吃驚した。もうちょっと端にいたら、ベッドから転げ落ちてたかも。

「は、ぁ、わるい…っ大丈夫、か…?」

自分もつらいくせに、こうやってちゃんと私のことを心配してくれる。付け入る隙、多すぎだよ。
ふと目が正気に戻ったコウくんに、にっこり笑いかけてあげる。安心したような顔をしたコウくんの頬を手のひらで優しく包み込んだ。

「コウくん、痛かったよ」
「あ、ああ…っ、わるかった、から」
「ダメ。お仕置き、ね?」

顔を覗き込んで笑顔のままそう言うと、大きな身体が緊張したのが手のひら越しに伝わってきた。


両手首を手錠でつなぎ、コウくんをうつ伏せ状態にしてから丸出しのお尻を高く上げさせて優しく撫でる。穴からは未だにバイブのコードが伸び、振動を続けている。
やわやわとお尻の双丘を揉んでから、思いっきり手を振り上げて引っ叩いた。

「…つあ!!」

ぱしん、と乾いた音がする。立て続けにもう一発。

「や、め…あ!…やめてくれ…っ」
「だぁめ。悪い子にはお仕置きしなきゃ」

ぱしん、ぱしん。
手を繋がれたままシーツを握りしめる大きな男の子は、痛みよりも羞恥心に耐えているみたい。この年になってまで、お尻を叩かれるだなんて思ってなかったよね。

でもこれ、私の手もジンジンしてくるんだよね。うーん、次からはなんかいい道具用意しとかないと。
時々コードを引っ張りながら叩くと、コウくんの身体がびくびくと跳ねる。

「反省、した?」
「た、はっ、した、から…!」
「ごめんなさい、は?」
「…さ、ごめ、なさ…っ」

イきたくて仕方ないのか、いつもだったら絶対に言わないようなこともすんなりと口をついて出てくるようになった。
必死に言うことを聞いてくれる様を見ているのは、本当に気持ちイイ。

「…ちゃんと、言えたね」
「あ、…ぁっ」

真っ赤になったコウくんのお尻を撫でながら、ゆっくりとコードを引っ張り出す。ぶるぶると震えている先端が顔を出し、ちゅぽん、と音を立てて姿を現した。
うつ伏せのまま肩で息をするコウくんを仰向けに転がす。目がうつろで、ペニスの先がパクパクしてる。下着だけ脱いでコウくんのお腹に馬乗りになり、半開きの唇にキスを落とすと急に舌を入れられた。
これは、私が彼に教えたことだ。ディープキスだけは、コウくんからしていいよって言ってある。その代わりに唾液は全部、ちゃんと飲むこと。

「ん、…む、は、…んんっ」
「みなこ…ぁ、…ふ」

ぬるぬると舌を擦り合わせながらキスをしていたら、ペニスの先が私のお尻に当たっていた。途端に下半身がキュンとしてしまう。

「あ、はぁ…、よく我慢、出来たね」
「は…」
「ねえ、ここ…入れたい?」

馬乗りになったままスカートを捲る。コウくんのお腹に密着させたソコからは、とろとろと愛液が流れ出ている。擦り付けるように腰を動かすと、くちゃり、と粘着質な音が聞こえた。
コウくんの視線が私の下半身に集中している。はあはあと荒い息を吐きながら、必死に頷く。

「ァ、入れたい…、」
「うん?なあに?」
「…俺の、入れさせて、くださ、い…」
「…いいよ。入れてあげる」

コウくんの上にまたぎ直し、根元にベルトを着けたままゴムを被せる。それからゆっくりと自身の中に沈めていった。
凄く大きくて太かったけど、焦らすように少しずつ腰を落としていく。

「は、くぅ…んっ」
「あっ…ん、あ、全部、入った…」
「ベルトっと、て…!」
「まだ、だめ…ァんッ、取ったら、もう、出ちゃうでしょ」

上下に揺さぶりながらコウくんを締め付ける。ゴム越しだけど、彼の形がくっきりとお腹から伝わっていた。結合部分からぐちゃぐちゃと卑猥な音がする。初めての快感に自分の意識も飛んじゃいそうだったけど、コウくんの反応の方が気になってしまう。

「みなこっ、みなこ…!」
「ん、こ、くん…っ」

これ、この顔。
イきたくて仕方がなくて、必死に私に縋ってくるときのコウくんのこの顔が、一番エッチで大好き。
感じまくって飛びそうになるのを堪えながら、蕩けた目で訴えられる。それがまた私を興奮させ、ぞくぞくと背筋を何かが駆け上っていくのを感じた。

「あっも、イっちゃいそ…ン」
「つ、…んぁっ、」
「はっうわ、ベルト食い込んでる…」

腰を浮かしてペニスを半分ほど出し、根元のベルトに触れる。キュウキュウに腫れ上がってるそこは、血管が浮き出て今にも破裂しそうだった。

「…今からベルト、取ってあげる」
「あ…」
「でも、私がいいって言うまで出しちゃダメ、だよ?」

にっこり微笑みながらベルトを外す。すると、途端に射精が始まってしまった。まあ、我慢できなさそうだってことはなんとなく分かってたけど…早いよ、コウくん。

「あっく…!!」
「んっ…も、ダメって言った、のにっ」

ドクドクと長い間射精が続けられ、収まった頃にはコウくんはすっかり意識を飛ばしてしまっていた。女の子放っておいて自分だけイっちゃって落ちるとか、どうなのそれ。

「本当、堪え性がないね、コウくん」

気を失ったコウくんの頬を撫でる。起きたらまたお仕置きしてあげないといけないね。寝ている間にまたバイブ入れちゃおうかな。それとももっと恥ずかしいことさせちゃおうか。
可愛く喘いでいる声を琉夏くんにも聞かせてあげたいって言ったら、泣いちゃうかな?

どんなに酷いことでも、きっとコウくんは言うことを聞いてしまうだろう。可愛くて愛おしい、私だけのペット。

未だ私の中に入ったままのペニスをぎゅうと締め付けると、ゴムに溜まった精子が擦れてブリュ、と不快な音を立てた。




101109

xxx

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