むすんでひらいて 2 彼女はあまり派手な下着をつけない。 見た目通りの清楚で可愛らしいものばっかりだけど、一度紐とかTバックとかを着けている姿を見てみたい。 細くて長い足にはガーターなんかも良さそうだ。色は白やピンクじゃ可愛すぎるから、赤か黒で。 可愛い顔をして下着はエッチなんて、ベタかもしれないけど興奮する。 …優等生で通っているが、こと彼女に関すると思考はいつもこんなことばかり浮かんできてしまう。 どこでヤろうか。 どうやって啼かせようか。 薬や道具を使っても大丈夫だろうか。 万が一彼女に僕の思考が読めたなら、とっくに逃げられてるだろう。 頭の中でも現実でも、彼女は僕に汚されていく。それがすごく興奮した。 「ん、う、…はぁっ」 今だ肝心なところには直接触れずに撫で付けるように触っていくと、大きな瞳がもの言いたげにこちらを見ている。 背中に回った手がギュッと服を掴み、ふくよかな胸を僕の胸板に押し付ける。 君は、本当に無意識でやっているの? 「せんぱい…っ」 「…なに?」 「あ、あの…、ゆび、がっ」 「指?ああ、嫌だった?ごめんね」 両手を離して腰を抱き寄せる。スカートは捲れ上がって下着は食い込んだまま放置された彼女は、瞳を潤ませながら必死に首を振った。 行動で訴えているつもりだろうけど、やっぱり直接彼女の口から聞きたい。 どうして欲しいのか、何がしたいのか、恥じらう仕草で卑猥なことを、彼女の声で。 「やっ、ちが…!」 「ん?」 「………や、やめないで」 消え入りそうな声で一言呟く。辛うじて耳に届いたが、聞こえないフリをした。抱き込んで髪を撫でながら耳元で囁く。 「なに?もう一回、言って?」 「あっ…だ、だから…」 内股を摺り寄せながら、必死に言葉を探す姿が可愛い。 そうだった。見た目も下着も清楚だけど、本当の君はとても快感に弱くて淫乱な子だったね。 キスをしてお尻を触っただけなのに、もう濡れてしまっているのだろう。それとも食い込んだ下着に感じてしまっているのかもしれない。 「コレが、いや?」 片手は髪を撫でたまま、もう片方の手で食い込んだ下着を引っ張って更に食い込ませる。途端に彼女の抱きつく力が強くなり、よりいっそう胸が押し付けられた。ああ、ブラを外してからにすればよかった。 「ひゃ、やったまおせんぱい!ひっぱっちゃ、やだっ」 「イヤなんだ。その割にはずいぶん…」 出来るだけ優しく髪を引っ張って、俯きかけた顔をこちらに向かせる。 もの欲しそうに揺れる瞳に薄く開いた唇。荒く熱い吐息が胸元から首にかかり、ぞわりと背筋が震えた。 下着を引っ張る力に強弱をつけて陰唇辺りを刺激すると、小さな身体が大袈裟に跳ねる。 「あン、…あっ、ふァッ」 「ほら、どうしたい?」 「ぁっ…て、直接、さ、ァっ」 「直接、なに?」 「も、触って…!」 「いいよ。ハイ」 少し身体を離してから髪を撫でていた手を差し出す。 彼女は訳がわからずにキョトンとしたまま手を見詰める。小動物のような仕草でその手と僕の顔を見比べてから、不可解そうに首をかしげた。 「あ、の…?」 「触って欲しいんだろう?どこをどう触って欲しいのか、僕の手を使って教えてくれ」 「え…?!」 あくまでも自分からは行動しない。彼女の羞恥心を限界まで煽って、振り切れた瞬間が見たい。 泣きそうになりながらも刺激が欲しい彼女は、言われた通りに僕の手を両手で掴む。ゆっくりと自身の股間へと導き、そこへ触れさせた。 途端に彼女の身体がピクンと反応する。 下着が食い込んだままのソコはやっぱり濡れていて、今すぐに指を突っ込んでしまいたいのを必死で押さえた。 「触れたよ。これだけていいの?」 「ふ、うぅ…」 いやいやと首を振り、目をギュッと瞑った彼女が弱々しく手を握る。 僕の中指を陰唇に擦り付けるが、下着が邪魔をして上手く入れられなかった。もどかしげに手を動かそうとするのを、下着を引っ張って邪魔させる。嫌がりながらも感じている様子は本当、可哀想で可愛い。 「せん、ぱ…、し、下着…っ」 「うん」 「、は、離して、下さい…」 「うん。じゃあ自分で脱いで」 下着を離して腰に手を添えると、今までのやり取りで観念したのか、僕の手を一度離して素直に下着を太ももまで下ろした。そこから先、完全に脱いでしまうのは抵抗があるのか、それとも脱いでしまいたいのか戸惑いながら僕を見る。 答えずに笑顔のまま様子を見ていると、耐え切れなくなりそこで脱ぐのをやめてしまった。まあ、中途半端に太ももに濡れた下着が引っかかってると言うのもそそるかもしれない。 少しだけ足を開いた状態で、再び僕の手を取る。 先ほどと同じ様に陰唇に手を導き、入り口に僕の指を押し込んだ。 「んあっ!…は、ぁ」 「ほら、もっと動かしてみて」 既にダラダラと愛液が溢れ出して僕の手を濡らす。濡れて滑る指を必死に掴んで動かそうとするが上手くいかない。ボロボロと涙を零しながら、彼女は僕を見上げた。 「見てるだけじゃ分からないよ。僕の手、好きなんだろ?」 「せんぱい、せんぱいぃっ」 「もうダメ?もう少し頑張って」 「やぁ、無理、もうや…っ」 「…仕方ないな」 これ以上はまだ無理なようだ。 わざとらしく大きなため息をつくと、びくりと肩が揺れた。怒らせたと思っているのかもしれないが、怯えた顔も可愛いので特に言及しない。いちいち僕の言動に反応を返してくれるので、苛めるのをやめられないんだ。 突っ込んだままだった中指を鉤状に曲げて膣内を引っ掻く。いきなりイイ所に当たったのか、それだけで彼女はイってしまったようだった。 申し訳程度に押さえつけられていた手を振り払って彼女の中から指を引き抜く。不安そうな彼女に笑顔のまま軽く口付けして、後ろを向かせた。手近にあった木に手を付かせ、お尻を突き出すように指示を出す。 素直に従う彼女の髪を撫でながら、既に硬く起ち上がっていた自身を取り出してぴったりと入り口に当てる。待ち侘びているくせに逃げ腰になるのを両手で腰を掴んで押さえ、一気に突き入れた。 「―――!!!!」 声にならない悲鳴をあげ、彼女の膣がぎゅうと窄まる。 搾り取られるかのような締め付けに耐えつつ、抗うように動き始めた。奥に押し付けるように上下に揺らしてからぎりぎりまで抜き、また押し込む。何度かゆっくりと動いた後、少しずつ動きを早めた。 「あ、あ、っ、あっ…!」 開きっぱなしの口から、はしたなく声が漏れる。 揺さぶられるごとにアンアン啼く彼女を誰が清楚だと言うだろう。そして、いつ誰か来るとも分からない公園で彼女を犯す僕も、生徒の模範と言われた生徒会長だったなんて名乗れたものじゃない。 何が優等生カップルだ。大学に入っても窮屈な肩書きは、しかし高校の頃とは全然違った。 今は彼女がいる。 プレッシャーを感じる度に、こういったおよそ「優等生」とは思えない行為を彼女と行うだけで、重圧など感じなくなった。 「なか、出すよ…っ」 「え?!やっぅア、だめっ…まっ、てェ!」 慌てて振り返った彼女の唇をキスで塞ぐ。舌を滑り込ませて喋れなくし、ピストンを早める。子宮口を重点的に刺激してやると、再び内壁が強く収縮を始めた。 肌同士がぶつかり合う音が響く。愛液と先走った精子の混ざり合う音、僕と彼女の声、息。 全てが頭の中を掻き回す。目の前がチカチカと点滅しだし、はじけた瞬間に彼女の中に全てを吐きだした。 息が整わない彼女を木に凭れさせて休ませ、出してしまったものを掻きだす。パクリと開いた口から自分のものが流れ出る様子を見ていると再びそこへと入り込みたくなったが、さすがにこれ以上は時間も遅くなってしまう。 近々泊まりの旅行でも計画しようか。次の連休なんかいいかもしれない。 「…ごめん、大丈夫?立てるかな」 「あ、はい…平気、です」 恥ずかしそうに笑う彼女。 怒っていいのに。 そうやって何でも許してしまうから、僕がつけ上がってしまうのに。 このまま甘えるままにいつか、彼女に酷いことをしてしまうかもしれない。 「…帰ろうか。送ってくよ」 差し出した手を戸惑いもなく取る彼女。 守りたいと思う反面、酷くしてしまいたいのはこの手のせいだろう。辛い気持ちも、痛みも、悲しみも苦しみも全てを取り零すことなく包み込むような、暖かくて優しい手のせいだ。 この小さな手を他の誰からでもない、僕自身から守るように、しっかりと握り込んだ。 ←back 100915 sss |