(迅悠一)
「太刀川さんが大学にいるなんて珍しいですね」
「……○○、俺大学生」
「つい」
「お前は何してるんだ?また迅の迎え待ちか?過保護だなあ」
「まあ」
「──何でボーダーに入らなかったんだ?」
「……守りたがる人間だから、大人しく守られてあげないと、心配で倒れちゃいそうでしょう?」
これも愛の形


(嵐山准)
「○○さんがボーダーに入ったとき嵐山さんってどんな反応したんですか?」
「そりゃもう大反対!今でもたまーに不服そうにするもの!」
「心配なんですね。それでもボーダーに入ったんですか?」
「……准はああいう奴だから、私一人ぐらい"守る"対象から外れてあげないと、ねえ?」
これも一つの愛の形


(荒船哲次)
「荒船さん、また○○さんにボコボコにされたんですか」
「され……てねぇよ!」
真面目で向上心があって頭も良い。だけど人間、つい調子にのるものでしょう?そうなる前に現実突き付けて焚き付けるぐらいが、アイツには丁度良い。
「さて、と……私も風間さんにボコボコにされてこよーっと」
これが愛の形


(村上鋼)
「あれ、鋼くん今日サッカーしてくるんじゃなかった?」
「……ちょっと」
「ふうん?でも今日私ピアノの練習するって約束しちゃったから遊べないよ」
「知ってる」
「……弾いてみる?」
「え」
「う、そ」
「……」
「鋼くんには何も教えあげない。だから、ずっと聞いててね」
「……俺もその方が好きだ」
小さな愛の形



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