サイドエフェクト持ち全員(菊地原除く)に言えることなんだけど、サイドエフェクトだと知らなかった間自分の能力とどう向き合ってたのか考えただけで闇。

※幼少期迅悠一捏造
夢主がぶっとんでる。
ぶつ切り書きなぐり。おススメしない。

技術開発部なんてあるんだからDグレのコムイみたいな進撃のハンジみたいなイカれたやつがいてもいいけど現実的なワットリでは目立ちすぎて違和感覚えるので有り得ないし書かないけどネタは思い付く。



*

「俺は頭がおかしいんだ……」
「そんなこと、」
「おかしいに決まってる!!!!じゃあ○○は未来が分かったりするのか?!これからどうなるとか、ああなるとか!!」
「、」
「……靴紐ほどけてる」
「えっ」
「お前、靴紐ほどけてるから結んで帰れよ。転ぶぞ」
「悠一、」
「…………普通じゃないんだ」
分かる人間と分からない人間がいて。それなら分かる人間がおかしいに決まってる。こんなの俺だけなら、俺がおかしいに決まってる。
あああああああああああああああああああああああああ
帰り道。靴紐がほどけていた。結ばずに歩いた。いつもより気を付けて、足元をちゃんと見て、一歩一歩踏みしめて歩いた。そのせいでいつもより倍の倍の時間がかかった。
俺は、転ばなかった。転ばなかったよ、悠一。
「……、○○」
「ほらな、悠一!」
「ばかだな」
悠一はそれでも自分をおかしいと言った。


「悠一!あそこにいるやつらがサッカーしないかって、」
「……いい」
「あ……、じゃあ野球はどうだ?!バスケでも」
「……いい。結果が分かってるのに……楽しくないよ」
「、」
『○○ー!早く行くぞー!』
「俺のことは気にしないで行ってきなよ」
「ごめーん!やっぱパス!!」
『はあー?なんだよそれ!』
『……またあいつに構ってんのかよ』
「悠一、折り紙しよう!」
「……は、」
「手先の器用対決な」
「それ俺が勝てる要素ある……?」
「あるだろ」
「……」
でも俺の折り鶴の方が何百倍も綺麗で圧勝だった。
それでも悠一は楽しそうに笑ってはくれなかった。
あああああああああああああああああああああああああ



「君、つまらない顔してるね?どうかしたのかい?……なんて勿体ない!人生はこんなに楽しくて素晴らしいものなのに!もっと自由に!青春を謳歌するべきだよ!」



誰のために笑っているのか。考えたことある?

「えいっ」
「おっ……と、危ない」
☆突然廊下に意味のない段差が出現────!

「…………あれなんすか?」
「ああ、迅の未来予知を上回って驚かせたいんだと」
「それに命をかけてる歩くびっくり箱」
「歩くびっくり箱……」ざわざわ
歩く新喜劇でもいいよ。しげぞうじいさんリスペクト


巨大組織とも言えるようになったボーダー。これだけ人が集まると中には頭のブッとんだやつも一人や二人、いてもおかしくないわけで。
戦闘員ではなく裏方――技術者、尚且つ腕は良いからここにいれるような者がボーダーにおりまして。

手先が器用で良かった。

*


〜過去の話〜
「ボーダー……?迅、ちょっと待ってくれ、いつの間にそんなものに入って……ああもう良い!分かった!こっちも入ればいいんだろ!」
「なんで」
迅悠一の昔馴染みだったりする。この頃はまだ少しはまともだった。だんだん3割しか日本語が通じなくなった。もっと人の話聞いて。



「迅悠一が負けた?!そんな筈がないだろ?!迅悠一は未来予知を持ってるんだ、こんな太刀川慶ごときに……迅悠一が負けたなんて……くそっ、ありえない!俺の──が負けるはずが……おい、迅悠一!」
「俺酷い言われようだな。………… あ? 今"俺の"って言ったか?」
めんどくさい気配を察知〜

*


「あ、しまった」

まるで挨拶をするような軽さで発された言葉は轟音に消えた。ちょっとした機械操作ミスで起こった事故。

「いやー、まいった!見てくれこの包帯ぐるぐる巻き!人生初!長生きはするもんだね!」
「なんでベットにくくりつけられてるんですか」
「テンションあがるよね!」

ダメだこいつ

「迅さんは?見舞いにきたんでしょ?」
「いや、一回も来てないよ」
「え」

退院まで一度も見舞いに来ることはなかった。
それってとっても怒ってるんじゃ……?

「えいっ」
☆突然廊下に意味のない落とし穴が出現────!

「迅さん落ちた?!?!」
「えっとうとう?!」
「ちょ、これどこに繋がって……」
「……」
「ダメだ!落とした本人が一番驚いてる!」
「迅さーーん!」

*


「あー、迅悠一、その、どうだ!」
「……もう、いい」
「え」
「もういい。……俺は、本当はずっと楽しかったんだから。○○がいれば、予想外なことが起きなくても、それだけで、ごめん、お前がいれば、俺は……」
もう頑張らないで、いい。

○○の不自然なまでに笑顔を絶やさなかった顔が、憑き物がとれたように表情がない顔になり、それからまた唇が吊り上がって、

「──そうか、なら良いんだ」





このままだと、そのうち○○が死ぬんじゃないかって。

*




「あ、○○さんこのこと何ですけど」
「ああ、これなら──で、これが──」
「え」

急に日本語通じ始めたの怖い……

「○○」
「悠一、もうこんな時間か。悪いな、これまた今度でいいか」
「は、はい……」

急に常識的になるの怖いやめて……

*


最初の第三者の言葉が当たらずとも遠からず、迅悠一を楽しませるただそれだけの為に幼少期から予想を上回るものを目指し続けていたら可笑しな方向に突き進むしかなかった子とそれを甘受し続けていた迅悠一の話。なんでここまでするかって?そりゃまあ、好きな子の為ならなんとやら?惚れた方の負けだよ。

*


「○○全然嫉妬してくれない」
「? してるさ」
「え」
「してないとでも思ってたのか? 心外だな」
まずボーダーに入ってたことだろ?お前の人生を確実に変えた。太刀川慶がお前の未来予知を持ってしても勝ち越してたこともだ。ずっと嫉妬していた。どいつもこいつも俺より先に「ごめんタンマ」
恥ずかしい……

迅悠一はめんどくさい



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