死ネタ






ごいん、

頭をコンクリートに打ち付けた。ボールを足で蹴って、バランスを崩してひっくり返った。

頭が温かい。襟の部分が湿った感触。血か。血だな、こりゃあ。

どくどくどく


死なれちゃ困る
俺の体は残して逝けよ?


ああごめんあつやでもからだはあげれない、よ、ね、きみは、このま、まぼくとき、え、る、ん、だ


冗談じゃない!
辞めてくれ!俺をまた殺すのか士郎!



ピーポーピーポー


あ、たいへんぼく助かっ、ちゃうよあつや


誰かに抱えられた感覚。血が止まる感覚。声が聞こえる。でも、意識ははっきりしてるのに、僕の意識は朦朧としてる。

逆にアツヤの意識ははっきりしてきた。え?なぁに、これ。



「お…え、き、ん、よ…」



よく聞こえないよアツヤ
ああ、だめだ!急に辺りが暗くなる!見えない!聞こえない!



ああ、ああ?












(―お前は消えるんだよ)






ハッピーバースデー
アツヤ




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