お湯が熱くなるようにじわじわと、私自身の脳を熱くしていくこの感情は何なのだろうか


「それ恋だろ」

「恋?」

「胸があっちーんだろ、お前チームメイトの女子に恋したんだよ、へーあのガゼル君がねぇ」


最後の方は馬鹿にしているように聞こえたけど、そうか恋か…私はチームメイトの女子に恋をしたのか…いや

「チームメイトの女子と何故分かるんだ」

「あ?んだよチームメイトじゃねぇの?なら俺ンとこかグラン…いやそりゃねーか」

「君かもしれないよ」

「はっ、お前俺ンとこの女子が気に入ったのか?辞めとけ辞めとけ、ろくなのいねぇ」


ばん、

机と自分の手がぶつかり合って、ひりひりと痛い。痛いと解っていてその行為を私はしたんだ、則ち無意識に目の前のテーブルを叩いていた


「君かもしれないよって」

「お…おれ?」

「バーン、キスしよう」

「はっ、え…何言っ…!」


無意識なんてもんじゃない、全ては計算か?この感情に気付いていて、分からないフリをして自室に君を連れ込んだ、完璧に計算になっている



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