「風介くん、一緒に帰ろうよ」
「珍しいな、アツヤはどうした?」
「一年生は今日体育祭の委員会決めするんだって」
「ああ成る程」
言われてみればそんなものがあったな、と呟いた風介は鞄を取り出し帰る支度をし始めた。
士郎はというと、このところ毎日アツヤと帰っていたので久しぶりに風介と二人きりになることに少し緊張していた。
(風介くんの機嫌が悪くならなかったら…待受のこと、聞いてみようかな)
「お待たせ」
「あ、ううん大丈夫…帰ろうっか」
「…ああ」
幕開け
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