「何でもするから、
 バニーガールきてほしいねんけど!

「じゃあ、死んでくれる?」

「あ、それは無理やわ。」

「……………。」

バニーガール


「なぁ、せやからバニーガール着てや。
 ええやん、一回!」

恥を知れ。絶対着ないからね…!」

そういうと、
手にもっているバニーガールの服を私に押し付けてくる。

…って、何でそうなるわけ!

「いらないけど!」

「嫌や!
 花子のバニーガール見るまでは帰らんで…!」

帰れぇぇぇぇええ!

――そんなことを2時間続けて分かったこと。
ダメだ、こいつ。
どんだけ拒否ってもどんだけ断っても、
しぶとくバニーガール姿を見たいって迫ってくる。

…カチューシャまでちゃんと用意されてるし。


「……じゃあ、バニーガール着たら
 蔵も着てくれる?」

「っは?嫌にきまっとるやん。」

おま…ちょ、今すぐ出てけ

「せやけど、花子のバニーガールは見たいねん!
 ええやんか、ええやんか!

 ――どうしても、見せんいうなら……」

そういって、どこからか知らないけど蔵の手にはいつの間にか頑丈そうなロープが。

「……強硬手段もありやで」

「ちょ…!分かった、
 分かったからそれしまって…!」

渋々バニーガールに着替えることに。
強硬手段とられたら一番嫌だよ。

それであーんなこととかこーんなこととかになったら、
こっちが困るからね…!ほんとうもう…!


.

..

...


「………で、これでいいの?」

「おぉー、セクシーや。兎や。エロスや!

興奮して叫びだす蔵。

「足のライン…たまらへんなぁ」

「って、どこ見とんじゃボケぇぇぇぇぇぇえぇぇ!

今にも私の足に触ろうとする蔵の顔面に一発蹴りをいれる。


ドガッ!

「あいた!っていっても、
 今の俺はくじけへんで!足触らせて!

「それ、どっかの伊達眼鏡とキャラ被ってるから!あっちいけぇぇえぇぇぇぇぇ!」

バニーガール。
恐るべし。


っていうか、蔵の性欲恐るべし。



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