ぎゃああぁぁぁああっぁぁあ!嫌、飛行機嫌あっぁぁああぁぁああっぁぁあ!」


「おい、誰か今すぐこいつをつまみだせ。


「無理やで、跡部。もう飛び立つ寸前や、今更変更なんてできひん。」


いやぁぁぁあぁっぁああああ!だ、誰かたすけ…ぴぎゃぁぁぁあああ!長太郎、怖いよちょうたろおおおお!」


うるさいです。


「飛行機より長太郎が怖いよ、うわぁぁあああああああん!」


沖縄でらんでぶー





「……死ぬかと思った。」

「うつろ死ねばよかったのに。って顔で、日吉がお前のこと見とるで。

「え、日吉?!嘘、マジで?!」

日吉のほうを見ると、あらあらまあまあ。日吉がめっちゃ冷たい視線で睨んできているのが見える。


「……日吉、何。私のことジロジロ見て、私のこと狙ってんでしょ?」


「……どんな勘違いですか。ぎゃーすかぴーすか子供のようにわめいて…頭が痛いんですよ、こっちは。」


「だって飛行機怖いもん!仕方ないじゃんか!」


正当防衛だよね、これって!私悪くないよ。飛行機が離陸する瞬間のふわってなった時とか、着陸する時の緊張感とかたまったもんじゃないよ。



「……はぁ。お前らとりあえずホテルへむかうぞ。」


そういうと、跡部がめんどくさそうな顔でこっちを見た。……っていうか、私を見た。何だ、跡部。その目は。あんたもどうせ私のこと狙ってんだろ、くそ。もてる女は困るよな、まったく。



「……お前、全部口からもれてる。」


「え、嘘?!」


「……本当だ。」


そういうと、宍戸が心底同情したような目で私の肩にぽんっと手を置いた。……ぐあああ!恥ずかしい。ちゅら海に入って溺れてしまいたい。



「うっそ…跡部なんだよ、この馬鹿でけぇホテル!」

「すっごいすっごいすっごーい!俺こんなでっかいホテル泊まるの初めてだC〜!」


そういって岳人と慈郎が嬉しそうにぴょんぴょん飛び回っているのが見える。……可愛いな、まったくもう。




外はもう真っ暗で、夜の明かりが綺麗にともっていた。沖縄へは、授業が終わってすぐに飛び立つことになっていたが、自分が何か忘れ物をしていないか不安で仕方がない。

…何もってきたっけなあ。パンツ、OK。ブラ、OK。お菓子に、PSPに、オセロもってきたよね…え?なんか私いらないもんばっか持ってきてるって?そりゃあまああれだよ、やっぱり泊まるんだから遊びたいじゃん…!それと万が一のために勝負下着も用意しといた。


「跡部、私勝負下着もってきたよ。」


………っは。


跡部に言ったら鼻で笑われたけどね。もういいけどね!









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