「……何だよお前ら、こんなうじゃうじゃ集まって。」

「あ、岳人。おはよー。」

「あ…おう、おはよう。」

赤いおかっぱの髪の毛をゆらしてでてきたのは向日岳人。――なんていうか、岳人はいい人。聞き上手というか、何より的確なアドバイスが本当に参考になる。

"私が恋したときは相談にのってね!"って言った時は鼻で笑われたけどね。



「あ、そういえば花子ちゃん知ってた〜?今日古典抜き打ちテストだって〜。」

「……っは?古典で抜き打ちテスト?何それ。」

「いや、俺もわかんないけどさ〜。滝が言ってたよ。あぁ…俺、もうだめ…Zzz…」

「って、ゴルァアアア!私の肩かりて寝るなあぁぁぁああっぁあ!」

眠りに入ったじろちゃんをいくら揺らしてみても、反応がない。困った…適当に岳人と目を合わせてみると、「じゃ、じゃあ俺宿題するからよ!」とかいって走っていってしまった。

――っち、この役立たずめ。そう思い後の面々に助けを求めてみようと思い後ろをふりかえるとそこには誰もいませんでした。


「(あいつら…!風のように逃げていきやがって…!)」


ふざけんな、この状況何とかしろおおお!






- 5 -


70
[*←] | [→#]


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -