「や…やばい………」



女の子の扱いされてる!1人ジーンと感動していると、金髪の人は1分もたたずに帰ってきた。


「やってきたっさー」


「あ、ありがとう!」


「お礼は?」


「え?」


「お礼」


そういって、金髪の人が何だか目をキランキランさせているのだが。一体、どうすればいい。お礼?え?そんな条件つきだったの?

やっぱ自分で持てばよかった…!私のばかばか!なんて脳内で繰り広げていたら、金髪の人がぷっと笑い出す。


「……?」


「やー、百面相してた」


「え?」


「今、凄い困ってる顔してた」


そういうと、両頬をびよーんっとひっぱられる。え、何か私弄ばれてる?金髪の人は「おー、伸びる伸びる」なんていいながら私の頬をあっちやらこっちやら伸ばして遊び始めた。……反応に困る。



「………なー、」


「ん?」


「やーは何時まで沖縄いるっさー?」


「明日までだよー」


「予定は?」


「今日は午後まで練習試合してから国際通りでお土産見るよ。んで、明日は沖縄観光して帰る」


「じゃあ、明日予定あけとけよ」


え?いや、だから、明日は観光する予定があるから――。そういう間もなく、金髪の人は「約束だからなー、破ったらゴーヤ食わす」とか言いながら行ってしまった。………どうする、私。




「……跡部に殺される確立100%」



先が怖くなってきた。できるだけ早くに相談しよう、で、跡部と一緒に金髪の人のところにいって明日は予定あいてないから、って言えばいいんだ!よし、跡部探そう!



私は部室からでると、ベンチで暑そうに足をくんで樺地にうちわをあおがせている跡部のところへ向かった。








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