「ぷっはー。美味しかった。」
あれから私が食事の会場へいくと、そこはバイキングだった。……信じられない。沖縄の料理もあれば、私達が食するような納豆や味噌汁などもあった。もちろんデザートも山ほどあった。
……おいしかったなあ。日吉が味噌汁とご飯と納豆だけ食べてたのが可愛かった。なんだか抱きしめたくなった、今度婚姻届渡しにいこう。
「あ、花子。人生ゲームやらね?」
「あーやるやる!」
宍戸に人生ゲーム誘われたし、とりあえず人生ゲームでもやりにいこうかな。
.
..
...
「あ、子供4人目だ!」
「っげ…お前子供ばっか産んでんじゃねーよ。」
「仕方ないじゃん、人生ゲームだもの。」
さっきからバンバン私に子供ができていくのは何故だろうか。……しかも男2人に女2人。なんか丁度いい感じじゃないか。
「じゃ、次は俺だなー。」
そういって宍戸がルーレットを回した。…私、宍戸、長太郎、樺地の順でルーレットを回していく。何故この4人なのかは私も分からない。まあ、楽しいからいいんだけどね!
「…あれ、そういえば花子さんお風呂入らなくていいんですか?」
「あー、入る時になったらじろちゃんと滝君が呼びにきてくれるから。」
「……一人でいけよ、それぐらい。」
「なんだ宍戸、その哀れむ目。だって一人でいくのさびしいじゃん、いいじゃんかそんぐらいー!女子一人なんだぞ、こっちは。」
「お前のこと誰も女子なんて思ってないけどな。」
「問題発言だよね?私に喧嘩うってるよね?」
「……冗談だ。」
そんなことをいいながら人生ゲームを続けていると、しばらくして部屋のインターホンが鳴った。あ、きっとじろちゃん達だ。
「はーい!」
そういって部屋を出てみると――…。
「花子ちゃん!おっまたせ〜!」
「あ、じろちゃん達!………と、何で眼鏡と泣きボクロ。」
「あーん?俺達がいちゃわりぃか。」
「悪いに決まってんだろ…!帰れー!部屋に帰れ、むしろ東京に帰れ!特に眼鏡のほう。」
「って、俺だけなんでいつも限定されんねん…!」
まあ…跡部と忍足がいてもダブルエンジェル(じろちゃんと滝君)がこっちにはいるからね。無視すりゃいい話しだ。
「よし、じろちゃん、滝君!お風呂いこう!」
そういうと、じろちゃんと手をつないでスキップしながら露天風呂へと向かう。…滝君とも手つなごうとしたんだけど、凄いいきおいで睨まれたからやめといた。
一瞬滝君の背後からえたいの知れない黒いものが見えた気がするが、あれは一体なんだったのだろうか。
私の気のせいだと思いたい。