「………………。」
「……おい、花子。何さっきからすねてんだ。あーん?」
「別にすねてないよ?拗ねてないけど、なんで私だけ部屋が遠いわけ?え?」
「仕方ねぇだろ、席が満室なんだ。」
「日吉と岳人の部屋に泊まらせてくれればいいじゃん!」
「ダメに決まってんだろ。間違いなく誤りが起きる。」
「私が襲われるってことですか。」
「むしろその逆だ。」
「やっぱそうなりますよねー!」
あああ!何で私だけ部屋が3階なんだよ…!みんな6階とか、離れすぎだろ!遊びに行くにもめんどくさい。…まあ、修学旅行の時みたいに先生が見張っているわけではないし好き勝手はできそうだが。
「………ひよしぃぃいー…。」
「……何ですか、その目。何を求めてるんですか。」
「今晩お供させてください。」
「無理です、来ないでください。」
…あぁ、日吉にここまで拒絶されるとは。日ごろの行いってやっぱり大切だよなあ。
「花子、俺の部屋ならいつでもALL24時間きてもええで。」
「誰が行くかクソ眼鏡。その伊達眼鏡に度を入れてやろうか。」
「お前なんで俺の時だけ態度冷たいねん!!」
だって忍足の部屋って跡部もいるんだよ。絶対行きたくない。ちなみに、榊監督は今回は学校に用事があるらしいのでこれないらしい。残念だった、榊監督。あなたのその素敵なスカーフを比嘉中の皆さんにも見せてあげたかった。