「――さて、仲直りしたところ悪いけど、花子と真田はこの場をどいてもらってもいいかな?」
そういって、せーちゃんがニッコリと微笑んだ。
「……え?せーちゃん、もしや氷帝のみんなに黒魔術を…?!そそそそれはダメだy「かけないよ。」あ、そうなの?…私がいたらダメな話し?」
「うん。」
「え、一体どういった類の…?」
「花子のパンツは何色かな、とか、花子の胸はどんな大きさかな、とか。」
「引いてもいいですか。」
「…ふふ、冗談だよ。まあ、ちょっと彼らには色々といいたいことがあるから、花子は真田とそこらへんのお店でもまわっていなよ。後で追いつくから。」
「………分かった。黒魔術だけは使っちゃダメだよ。」
「だから使わないって何回も言っただろ?」
「っひ…!せーちゃんが怒った、よし、パパ行こう!」
「ぱ…パパ?俺はまだそういう歳ではない!」
「そういう御託はいいからいこう!」
――せーちゃんが何を言うのかは怖いが、いてほしくないと言われたらいなくなるのがベストだろう。
それよりどこをまわろっかな。真田とお店からでると、「とりあえずどこへいく?」と問いかけてみる。
「うむ。田中の行きたいところでいい。」
「うーん、じゃあすぐそこにある雑貨屋さん入ろっか。」
「あぁ、分かった。」
――真田って人、とにかくかたい。頑固なイメージ。しゃれが通じなさそう。
っていうか、この人が雑貨屋さんにいるだけでなんだか面白い。イメージがつかない…ぷぷ。
「何笑っている。」
「いえ、笑っておりません。」
「……なんだ、気持ち悪い。」
「いえ、ごめんなさい。」
……扱いにくいのは間違いないが、悪い人ではなさそう。まあ、腹黒くなければいいや、と思う私であった。