「まあ、今から花子と俺の昔話をするけど、ルールがある。

 1、笑ったら殺す。
 2、つっこんだら殺す。
 3、喋ったら殺す。
 4、口外したら殺す。

 もちろん守れるよね?」


――あの、せーちゃん。語尾のほとんどに"殺す"ってついていたのは気のせいですか?私の気のせいであってほしい。


「……あ、あぁ。分かった。ルールは守るから安心しろ。それと、盗聴していたのは悪かった。」

「……ふふ。跡部、そんな身をちぢこまらせなくていいよ。別に怒ってないから。」

いや、めちゃくちゃ怒ってたよね?!絶対それ本心じゃないだろ!でも、つっこんだら殺されるからつっこまない。喋らない。私は黙す。

「……じゃあ、話しを始めるよ。俺と花子が出会ったのは幼稚園のころで――」




.

..

...



「せーちゃん!いっしょにあそぼう!」

「つみきであそぶならいいよ。」

「ほんと?やったあ!」

俺と花子は幼稚園のころからずっと一緒だった。家が隣同士で、親も仲がよく、毎日一緒に寝て、遊んで、笑ったりしていた。




いわゆる、"幼馴染"というやつだ。








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