◎そのころ跡部たちはというと。
「おい、跡部ぇ。花子、またラケットモンスターあるから家帰ってもーたん?」
「…どうせそーだろ。後でGPSで確認してみる。もし家にいたら俺が全力でぶっ殺しにいくから安心しろ。」
「……お前、それ逆に怖いわ。」
「……でも跡部さん、花子さんがいないのは分かりますが何故宍戸さんがいないんですか…?」
「あ、それ俺も思った思ったー!何で今日宍戸いないのー?宍戸の帽子にイタズラしてやろうと思ったのにいないC〜!」
「……っは?宍戸がいないだと?……っち、俺様としたことが全然気付かなかった。花子と宍戸がいねぇのは奇妙だな…。」
「……なぁ、さすがに練習熱心な宍戸がいねぇのはおかしくね?跡部、GPS使ったほうがいいんじゃねーか?」
「……そうだな。分かった、じゃあとりあえず現在位置を確認してみる。樺地!」
「ウスッ。」
「今すぐに花子の現在位置を確認してみてくれ。」
「………分かりました。」
.
..
...
「どうだ、樺地。」
「……特定…できました。」
「!どこだ!」
「部室…です。」
「……っは?部室?」
「おい…跡部、これ…花子の携帯や。」
「…………。(あいつ…携帯もってなかったらGPSの意味がねぇだろーが。)」
「あの、宍戸さんの荷物もあります…校舎内にいることは間違いありません。」
「――お前ら。とりあえず、練習は中止だ。花子と宍戸を探す。日吉、滝、樺地、忍足は校舎内を探してくれ。俺と鳳と慈郎と向日は校舎外を探す。」
「「「「「「「了解っ!」」」」」」」