「……あの、お手伝い、しましょうか。」
「………!か…樺地……!」
どうしようもなくじろちゃんをひきずるようにして歩いていると後ろから出てきた樺地がみかねたのか声をかけてくれた。
やばい。頼りになりすぎる。
「ごめん、お願いできる…?」
「ウスッ。」
そういうと、樺地は軽々とじろちゃんを持ち上げてまるで布団のように肩にかついだ。……樺地どんな力してんだ。凄いなあ。
「樺地いつも凄いね。疲れないの?」
「……ウスッ。」
「あ、そうだ。お礼に樺地にはいちごのチョコレートをあげよう。」
「……ウスッ。ありがとう…ございます。」
「いーよ、お礼なんて。」
「(おい、逃げたはええけど。)」
「(……何かあの2人いい感じじゃねぇか?)」
「(なんかこれはこれで面白い組み合わせですね。)」
「(侑士、羨ましそうじゃん。)」
「(う…うっさ!羨ましくないわ、むしろ樺地を哀れんどるんや!生類憐れみの令や!)」
「(……忍足、何動揺してんだよ。激ダサだな。)」