「……くっくっく」

「何。財前いつまで笑ってんの。」

「せ…せやかて、花子さん…。
 尻蚊にさされるって…っ、

そういって、私を指差して大爆笑している財前。
うわー。うぜー。


虫刺されに注意



「っはー。
 あー、おもろかった。」

「………。」

笑うだけ笑いよってー!
くっそ、何か腹立つ!


「…っていうか、どうやったらそんなところさされるんすか?」

「知らないし!こっちが聞きたいし…っ!」

お尻出して寝たわけでもないのに、
何でさされてんだよ…!

かきたいのにかけないっていう苦痛。


「えいっ」

バシッ。


ぎゃあぁぁあぁぁあ!お前何人の尻さわっとんのじゃああぁあああい!
 おま…青少年だからって許される年頃じゃ「えいっ!」

そういって、また財前が蚊にさされているところを何度もバシバシと叩いてくる。




「あ、ちょ…」

「えいっ!」

バシンッ!



「やめ…っ」

「っよ!」

バシンッ!





.

..

...




「はー、触った触った。

そういって財前がスッキリしたような表情でニッコリと笑った。
…こいつ、
蚊にさされたところだけを重心にバンバン容赦なく叩いてきたからね!



っていうか、叩いてくれなんて私頼んでないからね!




「あー、花子さん」
「ん?」


「今度胸さされたらいってくださいね。
 俺いつでも叩きますんで」


「…………っ、」




こ…こいつっ、





謙也ああぁぁああっぁあぁ!私財前に犯されるぅうううぅぅうぅ!」




バタンッ。


そういって半泣きになりながら花子さんが部室からでていった。

「(あー、からかいすぎたかも。
 せやけど、花子さんにおさわりできてラッキーラッキー。
 ほんま胸さされたらええんに)」




そんだら尻の倍叩きよるんになあ。


なーんて花子さんが聞いたら、
暴動起こしかねんからいわんとこ。


「(それにしても…尻蚊にさされるってどないやねん。)」




―――――
★あとがき

ごめんなさい、
管理人現在進行形で右のお尻蚊にくわれてます。

かゆい。

かきたいけどかけない。

友達にいったら「汚い」いわれた自分乙。



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