「あぁー、俺のピカチュー死んでもうた!
ほんまもうショック。……ちーん。」
「こ。」
つい、口が滑って言うてもうた。
ちーん2
「ぶぁっはははははは!
財前…おっかし!」
「花子さん…。これもう笑い事じゃないっすわ。
俺がどれだけ恥ずかしかったか…!」
そういって、顔を真っ赤にして話す財前。
――どうやら、
ポケ●ンをしていた友達のピカチューが死んで、友達が「ちーん」って言った時に
つい私とのノリが憑依したらしく、
「こ。」って言ってしまったらしい。
ぶぁはっはっは!
これを笑わずに、何を笑うというのだね!
っていうか――財前の友達ビックリだろうなぁ。
「な…!花子さんがちんこちんこ連呼するからやないか!」
「いやいや、でもちんこ言っちゃったの君だし。
私なんも悪くないし。」
「んな――!」
「……お前ら、汚い話ししとんな。」
「あ、謙也。話し入る?」
「絶対嫌やっちゅーねん。俺は部活いくで」
そういうと、部室をでていく謙也。
…なんだい、ノリが悪いなぁ…!財前はこんなに禁止ワードを連呼してくれるのに。
「………あー。花子さんのせいや。
もう…もう、恥ずかしすぎて俺死ぬ。」
「さようですか。死になされ。」
「心配はしぃへんのっすね。」
いやだって死ぬっていって簡単に死ぬようなやつじゃないしね、財前は。
――私は信じてるよ!財前のこの純粋無垢な気持ちを!
友達の前で、ついちんこ言っちゃうところも…全てね。
「……あ、そういえば今日のサッカー、アルゼンチンと韓国の試合らしいっすね」
「……アルゼンチン……こ。」
「花子さん……。
ほんま、しばいてもええっすか。」
―――――
★あとがき
「ちーん」の続編もの。
サッカーのこの試合は、
今日テレビで自分がみたときにやっていたものです。
…あまりテレビをみない自分にしては
なかなか珍しいです。
まさか小説ネタに使うとは自分でも思わなかった。