「花子、ご飯ですよの上に何かける?」

「………What?

ユウジが何を言いたいかさっぱり伝わってこないんですが。


ご飯ですよの上



「え?ご飯の上じゃなくて、ご飯ですよの上?

「そそそそそ」

「……いや、何もかけないかな。もう十分にかかってるじゃん。」

「……っは?」

「っは?って何できれてんの?」

「いや、分かってへんなー思って。」

「何が。じゃあユウジは何かけてんの?」

千切りされたきゅうり。

頼む、消えてくれ。

「でも白石は納豆かけとんで。なんや、ご飯ですよと納豆のネバネバがマッチするらしいわ」

「それはもう消えるべき。邪道だね、邪道。っていうか、ご飯の上にご飯ですよかけて更にまた何かをかけようとするあんたらが分からん。」

マジで今すぐ土に埋まってくれ。そして二度と出てくるな。


「アホか!トッピングかけて安心しとるなんてただのくずやでくず!」

「くずにくず言われたくないんだけど」

「なんやて!俺のどこがくずや!」

「具体的に言えばトッピングの上にトッピングかけようとするところかな。

「それが男のさがなんや!」

「そんなさが捨ててしまえ!」

あーだこーだ言っていると、ガチャリと扉が開く音がして小春が入ってきたようだった。



「あんらー?花子ちゃんとユウ君ったら、仲よく何を喋ってるのかしらん?うっふふ」
「あ、小春。なんか、ユウジがさ「こいつが、ご飯ですよの上に何もかけんって言うんや!」……当たりまえでしょ。」

そういうと、苦笑する小春。どうやら小春は私側のタイプらしい。
ご飯の上にご飯ですよかけるところまでは分かるけど、更にまた何かをかけるのはマニアックな人じゃないとやらないと思うんだ。


「小春は何かける?勿論千切りされたきゅうりやよな!」

「………あはは」

「ほら花子きいたか!小春もや!」

「え?今笑っただけだよね?何その勝手な解釈、ユウジ乙。」

「今のあははに含まれた意味もわからんお前は脳みそ小学生以下や、花子乙。」





「(この2人、いつになったら喧嘩せんくなるのかしら?後先不安やわあ)」



―――――
★あとがき


ちなみに自分はカレーライスの上に納豆をかけます。乙。







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